【読み物】興味がわいたら「本物」に質問しよう! (vol.19)

【読み物】興味がわいたら「本物」に質問しよう! (vol.19)

~専門家と教室をつなぐ、新しいICTのカタチ~

今や、仕事でも家庭でも、連絡や調べ物になくてはならないツール、インターネット。子どもたちが大人になる頃には、さらに生活に密着していることでしょう。ICT教育の広がりをうけて 「未来を生きるためにどんな教育が必要か」と考え続けた結果、「距離の壁を超えて、リアルに研究者とつながる」ツールとしてのICTに着目しました。今回、パートナーとしてご一緒したのは、教育応援企業であり、いま話題のパソコン用メガネを開発・販売している株式会社ジェイアイエヌ。青色光の影響を受けやすいといわれている子どもたちに「光の研究から生まれた、目を守るメガネ」を伝えるために、 2012年より全国で「光の実験教室」を展開してきました。 そこで今回、新たなICT教育への挑戦として、科学の専門家とインターネットでつないで授業をするという新しい取り組みを実施しました。

 

専門家連携型の遠隔授業

※小学校では司会進行と実験・ディスカッションをリバネススタッフが担当しました。

 

光の実験教室 ~専門家からの光ミッション~

自然の光と、人工の光はどう違う?人工の光が生き物へ与える影響を調べよ!

講師を務めたのは、大阪市天王寺区にある「むさしドリーム眼科」の院長・武蔵国弘先生。今回は、ICT教育の一環として、京都の立命館小学校と大阪市内のオフィスをSkypeでつないで実施しました。「光の実験教室」では武蔵国弘院長による講義に加え、子どもたちからの実験結果の報告や質疑応答もタブレット端末とビデオ通話を活用してやり取りされました。

【プログラムの流れ・時間】

45分 × 2コマ分

導入 … 武蔵先生の自己紹介とMISSION提示

講義 … 身の回りの光について調べよう

実験 … 分光実験と光の散乱実験

講義 … 光と生き物の関係について

討論 … 人工の光とどう付き合っていくか考えよう

まとめ・発展 … 光の研究から生まれたメガネ

課題研究 … 光と植物の関係を調べよう

2週間後 … レポート提出・考察

❶専用の機械を使って、太陽やiPadが発する光の中でどの色が一番強いかを測定

❷白くにごった水に青と赤の光を当て、その光の進み具合を観察

❸実験やまとめの後には、質問タイムを設け、「PCやテレビは見ない方がいいですか?」、「目が悪くなったら、治らないのですか?」などの質問が出た。「一生付き合う目を大切にする姿勢が大事」「視力を戻す方法をまさに研究しているところ」など、専門家なら

ではの回答に、児童らは高い関心を示した。