欧州のシリコンバレーを目指すイタリアトスカーナのサイエンス事情:nano tech展で見たイタリアのナノテク

欧州のシリコンバレーを目指すイタリアトスカーナのサイエンス事情:nano tech展で見たイタリアのナノテク

イタリアと言えば、料理、芸術、ファッション、車などの分野で有名だが、サイエンスにも力を入れているようだ!レオナルド・ダビンチ、ガリレオ・ガリレイなどもイタリア人だと考えると納得がいく。

今回NANOTECに出展していたのはイタリア、トスカーナ州(フィレンツェの属する州)のColorobbia社。元はセラミックの染色を行っている会社だが、ナノテクノロジー分野に進出して産学連携でナノテクノロジーを利用した研究開発を行っている。今回紹介していたのは特定細胞に取りつくことができるナノパーティクル。これを使えばMRIで特定細胞を視認することができるとともに、レーザーや電波を使い特定細胞を殺すこともできる。この技術は癌治療、やアルツハイマー病治療に使えるのではと期待されている。

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他にもナノファイバーを使ったフィルムを使用した室内外の空気清浄器などの開発なども行っている。

 

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トスカーナ州は今サイエンスやICTの分野での発展に力を入れており、大学での研究開発をはじめ、企業に対する世界からの投資を呼び込もうとしている。今後トスカーナを欧州のシリコンバレーへと成長させていきたいようだ。

今回の展示物を見る限り、イタリアの科学研究のレベルの高さに驚かされつつ、トスカーナの科学、ICT分野での発展に今後目が離せそうにない。日本からもトスカーナ州には観光だけでなく、共同研究やビジネスの分野で人の行き来が増えそうだ。

(レポート:前川昇平)