世の中を豊かにするリアルなテクノロジー

世の中を豊かにするリアルなテクノロジー

 グーグルが生まれた1998年をターニングポイントに、IT技術は社会に革命をもたらしてきました。たいていの買い物は店舗へ行かなくてもネットで済ませられるようになり、図書館に調べものに行かなくても検索すればウェブ上の様々な情報に簡単にリーチできるようになりました。

 しかし、私たちは同時に気づきます。「インターネットだけでは世の中は豊かにならない」。グーグルは、グーグルカー、グーグルグラス…と、ITをリアルな世界とつなぐ製品をすでに作りはじめています。リアルな社会を豊かにするのは、ウェブ上のみで完結しない物理的な技術開発を伴うテクノロジーなのです。私たちリバネスも、ものづくり、ロボティクス、バイオ、ヘルスケア、食、農などの分野から、情熱をもって世界を変えようとする若き起業家を育成することを目的とした、起業家人材の育成プラットフォーム「TECH PLANTER」をつくり、数多くのスタートアップベンチャーの事業化の支援を行っています。

 日本政府は、ものづくり(製造業)における科学技術イノベーションを起こすべく、理工系人材の育成、次代を担うものづくり人材の育成のための教育を始めようとしています。これからの社会で活躍するのは「新しいものを生み出す力」をもつ人材であることは間違いありません。「新しいものを生み出す力」を身につけるために、子どもたちにはどのような教育が必要なのでしょうか。