ラボの実験ノートをSalesforceで電子化してみた
リバネスでは、社内にラボがあり、色々な研究をやっていたりします。
ラボと言えば欠かせないのが実験ノートですね。一時話題になったアレです。当然社内のラボにもあるわけです。
先日社員がこう言いました。
実験ノートの見通しが悪いんだと。
幾つかの研究プロジェクトが並列で走っている場合に、ノートになっていると非常に見通しが悪い。どうせなら電子化して、一連の実験計画についてはリンクでつなぐとか、情報の履歴管理が出来るとか、一度承認されたデータは改変が出来ないようにロックするとか、そんなこたーできないんですかねぇ?って。
ブログをよく書く人間からすれば、一連の情報については適切にリンクを貼ってナビゲートしたくなる気持ちは分かりますし、どこでも閲覧したいと思う気持ちは分かります。便利になりますよね。一方で、厳密性が保たれていないとあの事件のような事が起こりうるでしょうから、データの変更履歴は適切に追えないといけません。
そんな時に使えるシステムあったなぁ
ということで、社内で使っているSalesforceに入れてしまおう。そうなった訳です。
基本的な機能として
- 変更履歴のトラッキング機能
- 承認申請機能
- 画面テンプレの変更機能
が備わってますから、簡単なものであればすぐに作ることが出来るでしょう。
実験ノートには実験結果の画像を貼り付ける必要があったりするのですが、リッチテキストエディタを使えばそんな要望も問題ありません。
参考資料として使ったファイルを添付して保存しておきたいという時には、ファイルアップローダを使うことができます。使ったPDFやら、計算に使ったファイルやらを添付して置いておけば後から確認するのも容易です。
一つの実験ノートには関連の実験ノートを紐付けることが出来ます。こんな感じで関連するノートを紐付けてます。
更にテラスカイのSkyVisualEdotorを使うとこんなことが出来ます。
実験のテンプレといいますか、この作業するならこういうセットアップでだいたいやるよねというものを登録しておいて一気に呼び出しつつ、多少使う試薬に変更があればそこは手入力で変更する、みたいな使い方です。
試薬管理DBを別途作っておいて、そこと差し引きするなんて使い方も出来るんじゃないかなと(かっちりやりすぎるときりがないのでそこまではやってません)
特定の領域が変更された時は変更履歴を流すとか。
実験ノートにコメント入れてみたりとか
こんな実装を経て、実験ノートの電子化は一段落したのでしたとさ。現在テストを行ってある程度問題なさそうであれば見た目をノートっぽくしようかなと思ってます。
今回はSalesforceでやりましたが
ラボで使うとなるとSalesforceはコスト面で厳しいかもしれません。そんな時はzoho CRMとかでも似たようなこと出来るんじゃないかなという気がします。