東日本大震災から5年〜リバネスは、中高生研究者の支援を続けます〜
2011年3月11日の東日本大震災から、5年の年月が経ちました。
国の「集中復興期間」は今月で終了し、2016年度からは「復興・創生期間」に入ります。東北などの被災地における新たな街づくりが、いよいよ始まろうとしています。
リバネスでは、東日本大震災から1年後の2012年3月11日、東北にゆかりのある社員を中心に「東北・教育応援プロジェクト」を立ち上げ、継続した次世代教育活動を行うことを表明しました。
以降、多くの企業や大学の協力のもと、小学生、中高生を対象とした出前の実験教室を多数実施いたしました。
そして昨年12月には念願の「中高生による学会 サイエンスキャッスル」を東北大学にて開催いたしました。東北地域では初となる本会は「地域に根を張る先端研究」をテーマに掲げ、東北全6県を含む9県より19校120人が参加、日頃の研究成果が発表され、大学の研究者や、企業研究者らと、積極的なディスカッションが行われました。
リバネスでは、これまでの活動を通して培ってきた「知識プラットフォーム」を活用し、中高生研究者を、知識や研究ノウハウの提供、メンタリングの実施、さらには、資金や機器の提供などあらゆる面からサポートし、彼らの研究成果の社会実装を目指します。
そして、彼らが自らの研究成果をもとに自信をもって社会に飛び立っていくことこそが、地域課題の解決、東北の復興と創生の起点になると信じています。
今年も12月18日に、サイエンスキャッスル東北大会を開催し、中高生研究者の支援を継続、拡大してまいります。
なにとぞ引き続きのご支援、ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
プロジェクト発起人からのメッセージ
東北教育プロジェクト 発起人 立花智子
私の生まれ故郷である陸前高田市は、この震災で甚大な被害を受けました。2011年当時「とにかく何かしたい」という私に、リバネスの仲間が協力をしてくれ、東北・教育プロジェクトが発足しました。小学生むけの実験教室イベントから始まった本プロジェクトですが、現在ではそれに加えて、中高生とともに地域課題の解決を目指した研究を支援、推進するまでに至っています。中高生研究者たちは、植物工場を活用した根菜類の栽培研究(福島県立新地高等学校)や、学校内の池の藻類を用いた除染の研究(福島成蹊高等学校)など、地域課題を自らの手で解決しようと日々奮闘しています。しかし、このアイデアや研究成果を教育の現場にとどめていたのでは、彼らの目標である地域貢献は達成できません。学校の先生はもちろんのこと、学校外の専門家や研究者、地域の方々の支援などが必要です。ぜひ、私たちと一緒に、若き研究者を支援し育てていきませんか。