千葉中学校で臨床試験をテーマにした実験教室を実施しました(1/10,1/30,2/7)(主催:千葉大学医学部附属病院臨床試験部)

千葉中学校で臨床試験をテーマにした実験教室を実施しました(1/10,1/30,2/7)(主催:千葉大学医学部附属病院臨床試験部)

2019年1月10日(木)、1月30日(水)、2月7日(木)の3日間にわたり、株式会社リバネスは、千葉大学医学部附属病院臨床試験部とともに、千葉県立千葉中学校にて、新規治療法や新薬開発における臨床試験の重要性を伝える実験教室を実施しました。1日目に臨床試験に関係する知識を身に着け、2日目には臨床試験を疑似体験し、3日目には今度は自分たちでデザインに挑戦した臨床試験を発表しました。

【1日目】

1日目は臨床試験に関連する知識を、実験や体験を通して学びました。薬物動態のADME(吸収・分布・代謝・排泄)をキーワードに、エコー(超音波検査)を使った肝臓の観察や、カタラーゼ反応実験、アルコールパッチテストなどを体験し、人間には共通して持っている身体のしくみがあるということを学びました。その一方、Precision Medicineのように、遺伝子の違いによって薬の効き方に個人差があるということ、環境の違いによっても薬の効き方が変わってくることも学びました。その複雑さゆえに臨床試験の設計が重要であるということを実感しました。

 

【2日目】

2日目は臨床試験を模擬体験できるプログラムを通して、1日目の知識を実感を持って身につけました。「カフェインが含まれている新薬Xには集中力を高める効果があるだろう」という仮説を立てて、それを検証するために臨床試験模擬体験プログラムを実施しました。生徒は実際の臨床試験と同じように検査員と研究対象者に分かれて臨床試験を進めていきました。その結果、仮説と異なる結果が得られました。参加した生徒たちは「何故新薬Xとカフェインの入っていない偽薬に違いが出なかったのか」「臨床試験の設計に問題はなかったのか」といったことを議論していました。

その後、臨床試験にどのような倫理的な配慮が組み込まれているかを講義を通して学び、ディスカッションを通して今回の模擬体験にはどのような倫理的配慮がなされていたかを考えました。参加した生徒たちはこの体験を通して、臨床試験は科学と倫理の両輪で成り立っていることを学びました。

 

【3日目】

3日目は、これまでに得た知識から、実際に自分たちでテーマを設定してデザインした臨床試験を発表したのち、千葉大学医学部付属病院臨床試験部の先生方から意見をもらうことで、臨床試験のより深い理解に繋げました。「マスクをつけると心が落ち着くのか」や「睡眠時間が短くなっても疲れをしっかり取る薬」、「ブルーライトカット眼鏡の効果」など、人に関連する多様なテーマによる臨床試験デザインが発表されました。発表に対し、生徒同士で試験の設計や倫理に関する質問や意見が出たほか、臨床試験部の先生からも、実例の紹介や試験の設計上のアドバイス、倫理的な配慮についてのコメントをいただき、大変充実したものになりました。3日間を通して生徒に臨床試験や医学研究に対する興味・関心が芽生えたことが伺えました。

 

[参加した生徒の感想]

  • どの実験も普段の授業ではできないものばかりで、楽しむことができた。
  • 同じ授業を受けても、受け取り方は多様だった。ディスカッションをすることで、他の人の意見を聞くことができた。
  • 臨床試験のときに、倫理など考慮すべき項目の多さに驚いた。これからの生活でも臨床試験について意識しようと感じた。
  • 授業内容は少し難しかったが、すでに知っていることの理解が深まったり、新しいことをたくさん知ることが出来て良かった。
  • 実験教室に来ていただいた先生やスタッフの皆さんの普段の研究内容も聞けたので、将来の視野が広がった。

 

[実施概要]

日時:

1日目:2019年1月10日(木)(体のしくみを知る実験教室)

2日目:2019年1月30日(水)(臨床試験模擬体験)

3日目:2019年2月7日(木)(臨床試験デザインの発表会)

場所:千葉県立千葉中学校

対象:中学3年生 80名

内容:臨床試験に関する実験教室

 

■お問い合わせ先:

教育開発事業部 担当:花里、滝野

TEL:03-5227-4198

E-mail:[email protected]