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実施報告:『呑川をきれいな川に戻そう!~水中探査ロボットを開発せよ~』を実施(主催:京浜急行電鉄株式会社)

実施報告:『呑川をきれいな川に戻そう!~水中探査ロボットを開発せよ~』を実施(主催:京浜急行電鉄株式会社)

 株式会社リバネスは京浜急行電鉄株式会社と共に2020年2月11日、小学4年生から高校3年生14名を対象とした「課題解決型ワークショップ   呑川をきれいな川に戻そう! ~水中探査ロボットを開発せよ~」を開催しました。本企画は、京浜急行電鉄株式会社が主催し、株式会社リバネスが企画協力を行った先端科学実験教室です。

 現在、京急沿線では様々な課題が生じています。そのひとつに、大田区を流れる呑川の水質汚染問題があります。呑川では、夏季を中心にヘドロによる水質悪化や悪臭などの問題が頻繁に起こり、問題視されています。現在、大田区の事業として呑川の浄化作業が行われています。しかし、未だにROV(Remotely operated vehicle :水中ドローン)を用いた河川底の探査は行われたことがありません。そのため、河川底の状況が判明していない環境での作業であることから、大規模な浄化作業が必要です。そこで本実験教室では、近年水中探査の領域で活躍の場を広げているROVを自分たちで開発し、呑川の環境を模倣したプールで河川底の地形図作成に挑戦しました。

 まず参加者は、マシュマロ・チャレンジ(マシュマロを、より少量のパスタを用いて、より高い位置に持っていけるかを競うゲーム)でチーム形成を行いました。初対面同士で、最初はぎこちなかったメンバーも、この活動を通して各メンバーが親しくなりました。

 次にROVの基本構造を学んだ参加者は、実際に自分たちのROVを作成しました。大田区の町工場の方からのアドバイスを受けつつ、浮力材の位置や量の調整など、何度も試行錯誤を行いました。コンペティションの際には、ゴミの探査や生物探査と行った各チームに課せられたMissionを遂行するために作戦を練り、実際の川のように濁ったプールの中での探査活動を行いました。

 その後、今回開発したROVの改良点を探り合い、どんな機能を追加すれば呑川の環境浄化に適したものにすることができるのか考えるディスカッションを行いました。正確な位置を把握するためのGPSの設置や、電磁石を用いてゴミを回収するといった様々なアイデアが出てきました。最後には、実際に水浄化に取り組む株式会社トップウォーターシステムズの基調講演を受け、水浄化の最前線を学びました。

 このワークショップを通して、自分たちが住む街に潜む様々な課題を、町工場の方と協力しながら、先端科学技術を用いることで、若い自分たちでも解決できるかもしれないと実感してくれたかもしれません。

 

 

〔実施概要〕

日時:2020年2月11日(火・祝) 13:00~18:00

対象:小学校4年生〜高校3年生14名

場所:仙六屋

主催:京浜急行電鉄株式会社

後援:大田区

企画・運営:株式会社リバネス

 

〔当日の写真〕