リバネス、世界有数の海洋生態系を持つサバ州からブルーエコノミーを共創 〜Sustainable Aquaculture Summit 2026にてリバネスマレーシアとIMB, UMSがLOIを締結、日本発ディープテック企業ARK・イノカが登壇〜

2026年6月4日、マレーシア・サバ州コタキナバルにて、リバネスマレーシア主催「Sustainable Aquaculture Summit 2026(SAS 2026)」が開催されました。本サミットにおいて、株式会社リバネスとUniversiti Malaysia Sabah(UMS)傘下のInstitut Marin Borneo(IMB)は、海洋研究および水産・ブルーエコノミー分野における連携強化を目的としたLetter of Intent(LOI)を締結しました。

左から:Professor Dr. Rayner Alfred, Assistant Vice Chancellor (Industry & Community Network), Universiti Malaysia Sabah;Associate Professor Dr. Ching Fui Fui, Dean, Institut Marin Borneo, Universiti Malaysia Sabah; YB. Jordan Jude Ellron, Ministry of Education, Science, Technology and Innovation Sabah; Dr. Yukihiro Maru, Founder and Group CEO, Leave a Nest Group; and Dr. Suzianti Iskandar Vijaya, Head of Department, Research and Development Division, Leave a Nest Malaysia Sdn. Bhd.
本LOIを通じて、リバネスは日本および世界の研究者、スタートアップ、企業ネットワークをサバ州へつなぐとともに、サバ州が有する豊かな生態系、人材、現場課題から学びながら、共に「Inclusive Sustainable Blue Economy」の実現を目指していきます。
その具体的な取り組みの第一弾として、日本発のディープテック企業である株式会社ARKおよび株式会社イノカがメインパートナーとして登壇し、サバ州との今後の研究開発および事業共創について発表を行いました。
サバ州から始まるブルーエコノミーの挑戦
Sustainable Aquaculture Summit(SAS)は、持続可能な養殖業の発展を通じて、海洋生態系の保全と地域経済の成長を両立するブルーエコノミーの実現を目指すリバネスマレーシアが主催する国際会議です。2024年にペナンで第1回が開催され、今回が第3回目、サバ州では初の開催となりました。※1
サバ州は世界有数の海洋生物多様性を誇る地域であり、サンゴ礁やマングローブをはじめとする豊かな海洋生態系を有します。また、マレーシア全体の養殖生産の大きな割合を担うなど、水産業においても重要な役割を果たしています。
一方で、SAS 2026の基調講演に登壇したサバ州教育・科学技術・イノベーション省(KPSTI)のYB. Tuan Jordan Jude Ellron副大臣は、「豊かな自然資源を持つだけでは十分ではない」と述べました。AIや先端技術が急速に進展する時代において、サバ州も世界の知識や技術との接続を強化し、新たな産業や研究開発を生み出していく必要があることを強調しました。
さらに大臣は、日本の技術力や研究開発力への期待を示し、「サバ州が持つ生態系、人材、資源と、世界の知識や技術を結び付けることで、サバ州を次のステージへ引き上げたい」と語りました。

サバ州教育・科学技術・イノベーション省(KPSTI)のYB. Jordan Jude Ellron副大臣の基調講演
今回のLOI締結は、こうしたサバ州のビジョンを具体的な形にしていくための第一歩となるものです。
日本発ディープテック企業がサバ州との共創を提案
リバネスが有する国内外の知識ネットワークを活かし、今回のSAS 2026では株式会社イノカ及び株式会社ARKがメインパートナーとして参画し、登壇しました。
生態系そのものを研究基盤へ ─ 株式会社イノカ
イノカは、自然環境を人工的に再現する独自の「環境移送技術」を開発し、生物多様性や環境価値を活用した研究開発を推進しているベンチャーです。
同社は2024年にマレーシア法人を設立し、同年にはマレーシア有数の研究機関であるUniversiti Sains Malaysia(USM)、さらに2025年にはUniversiti Malaysia Terengganu(UMT)とそれぞれMOUを締結し、現地における共同研究開発を進めております。さらに2026年には、リバネスによる伴走支援のもと、経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」を活用してマレーシア国内に「Nature Positive Lab」を開設し、本格的な研究開発体制を構築しました。※2
講演では、これらの取り組みを踏まえ、今後サバ州においても海洋生態系を活用した研究開発を推進し、生態系理解の深化と新たな産業創出を目指していく方針が発表されました。

株式会社イノカ竹内氏(Chief Branding Officer)のプレゼンテーションの様子
「第八の海」をつくる ─ 株式会社ARK
ARKは、閉鎖循環式陸上養殖技術(RAS)を活用し、「どこでも誰でも陸上養殖ができる文化」の実現を目指すディープテックスタートアップです。同社は湘南、沖縄、ロンドンに拠点を有し、2025年にはマレーシア法人を設立しました。近年は世界的なフードセキュリティへの関心の高まりを背景に、UAEにおける大型プロジェクトへの参画など、持続可能なタンパク質生産の実現に向けたグローバル展開を加速しています。※3
発表では、「世界に第八の海をつくる」というビジョンを掲げ、マレーシアの豊富な養殖研究の蓄積や海洋生物資源に着目し、同国を研究開発拠点の一つとして位置付け、RASに適した海洋生物の育種や養殖技術の高度化を進めていく意向を示しました。

株式会社ARK栗原氏(Director and CEO)のプレゼンテーションの様子
リバネスは今後も、日本および世界の研究者、スタートアップ、企業をサバ州へつなぐと同時に、サバ州の生態系、人材、地域課題から学びながら知識の循環を生み出していきます。
参考リリース
※1 https://global.lne.st/news/tag/sustainable-aquaculture-summit/
