産学連携で企業に求めること…ビジネスモデルづくりは33%

産学連携で企業に求めること…ビジネスモデルづくりは33%

前回、前々回に引き続き、アンケート調査結果を紹介していきます。
今回ご紹介するのはコラボレーションする動機についての回答です。産学連携において大学の先生は何を求めているのでしょうか。
結果はこちらです。

産学連携においてどのようなことを企業に求めますか?

Q3-require

研究資金の調達 78%
人的・物的リソースの拡大50%
事業化・製品化のノウハウ49%
市場ニーズの把握47%
技術動向などの情報獲得40%
企業独自の技術へのアクセス37%
技術のライセンスアウト(導出)先36%
特許出願のサポート34%
新しいビジネスモデルづくり33%
成果を出すまでの時間短縮24%
特に企業に求めることはない1%

有効回答129名、複数回答

やはり最も多かったのは<資金>に関する言及でした。これは大学の厳しい台所事情を反映して、「競争的資金・外部資金の獲得」が推奨されたりしている、といった背景もあるのでしょうか。当然の結果といえば当然です。

お金が手に入れば人も雇えます。もしくは直接人的・物的リソースの拡大が実現できても研究は進みますね。これも重要なポイントです。ただし、産学連携でなきゃ解決できないだろうか?ということは疑問に思いました。お金次第ではありますが例えばプロテオーム解析の受託もありますよ。

3つめ、事業化・製品化のノウハウという、大学にはあまりない知識を求めている点も頷けるでしょう。学生の場合は、産学連携のプロジェクトに参加できると事業化・製品化のノウハウが学べるかもしれません。ラボ選びのときに重要視するという手もあるでしょう。

意外だったのは、比較的踏み込んだ内容と思われる新しいビジネスモデルづくりの割合が33%もあったことです。ビジネスモデルについて考えている研究者も増えている、ということなのかもしれません。

リバネスでは独自技術をわかりやすく伝えるサポートをしたり、ビジネスモデル開発を助けたり、実際にビジネスの担い手になるなど八面六臂の役割を果たしたいと思っています。特に教育や人材育成が果たす役割は大きいですから、インターンシップなどでその辺りを体感してみるのも、学生にはオススメです。

調査結果報告

リバネスと繋がりのある先生に聞きました→産学連携のプロジェクト経験率87%
先生方の【産学連携を推進したい意向】は強い

【調査概要】
方法:webフォーム
調査期間:2014年11月15日〜11月30日
対象:全国の大学・研究機関に所属する20代〜70代の研究者 男女129名

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