AIによる素材開発の革新を目指すMI-6と資本業務提携
サイロ化しがちな化学の知見を集約して活用しやすい形にすることを目指してケムガレージ研究所を2017年に設立したリバネスは、この度、AIによって素材開発を効率化する技術（マテリアルズインフォマティクス）を提供するMI-6株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：木嵜基博 以下、MI-6）と資本業務提携を実施しました。
【提携に至る経緯】
MI-6は、リバネスが主催するテックプランターの出場者であり、2018年のディープテックグランプリのファイナリストに選出され、竹中工務店賞を受賞し、その後、リバネスと素材産業における研究のインパクト最大化のためにパートナー企業らと共にディスカッションを続け、この度の資本業務提携に至りました。
テックプランターの2018年度の出場者のうち、リバネスとの資本業務提携に至ったのはハイラブル社に続きMI-6が2社目です。テックプランター出場者に対し、リバネスおよび子会社グローカリンクを通じて資本業務提携した件数は、2013年からの累計で21社になりました。（web https://techplanter.com/ ）
【MI-6のMI技術とケムガレージ研究所の連携により技術ソリューションを共同で提案】
本提携により、MI-6の有するMI技術を活用した新素材探索手法と、ケムガレージ研究所における有機合成、分析、測定等の実験系を組み合わせたワンストップソリューションを開発・提供します。
メーカー内でリソースが不足していたり、経験が不足していたりする開発テーマであっても、すばやく探索手法を確立させ実験系へ持ち込めることから、新規ニーズや研究テーマの立ち上げ時に適したパートナーシップを構築します。
※ケムガレージ研究所（リバネスが株式会社サイディンとの連携により熊本大学「産業イノベーションラボラトリー」内に設置）
※MI-6に続け！2019年のテックプランターのエントリー受付中。
リアルテック領域（ものづくり、ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、素材、バイオ、医療、ヘルスケア、食、農業、海洋開発、資源、環境、エネルギーなど）の技術シーズをもとに世界を変えたいという構想を持ち、創業あるいは新事業展開の意志がある方を募集しています。会社設立前の個人でも応募可能です。
応募や詳細はweb https://techplanter.com/
本件についてMI-6からの発表 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000034072.html
◆MI-6株式会社について
代表：代表取締役 木嵜基博
設立：2017年11月17日
事業内容：
- ITを活用した材料開発の研究、開発、コンサルティング、プロジェクトマネジメント
- 材料開発に関するチーム構成支援
- 材料実用化までの各種プロセスの研究、開発、コンサルティング
ウェブ： https://mi-6.co.jp/
◆マテリアルズ・インフォマティクスについて
マテリアルズ・インフォマティクス（MI）とは、AIを活用し新素材や代替素材を効率的に探索する手法です。近年スマートフォン、ドローン、EVといった様々な「最終製品」が生み出されていますが、それらには部品をつくるための「素材」の進化が欠かせません。市場ニーズの高い素材の開発は至上命題ですが、一方で開発現場には研究者の「経験と勘」が多く存在し、非効率が多く残っているのが現状です。「MI」はこの非効率を解消し、開発にかかる時間とコストを大幅に削減し、革新的な素材を開発する手法として注目を集めています。
◆ケムガレージ研究所について
「化学者の知恵を開放し、物質の新たな価値を創造する」ことをミッションとして、あらゆる分野の産業・研究現場に化学技術の恩恵をもたらすべく2017年11月に創設。現在は株式会社サイディンとの連携により熊本大学「産業イノベーションラボラトリー」（〒862-0973 熊本市中央区大江本町5番1号）に設置しています。
◆テックプランターを通じた資本連携について
リバネスが推進するアジア最大の研究シーズのアクセラレーションプログラム「テックプランター」においては、領域特化型のデモデーの最優秀賞の副賞に「事業投資500万円をうける権利」を設定しています。これに加え、事業創出のために、リバネス、子会社のグローカリンクを通じた投資育成を行っています。テックプランター出身企業は203のファイナリストのうち約150社にのぼり、事業創出のための活動を続けた結果、2019年5月までに21社への投資育成を行っています。
＜本件に関する問合せ先＞
株式会社リバネス 創業開発事業部 担当：篠澤
Tel：03-5227-4198 Mail：[email protected]