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【実施報告】藤岡市立東中学校で、国際銅協会・日本銅センター共催 銅の「超抗菌性能」学ぶ実験教室が実施されました

【実施報告】藤岡市立東中学校で、国際銅協会・日本銅センター共催 銅の「超抗菌性能」学ぶ実験教室が実施されました

株式会社リバネスは2022年10月10日、国際銅協会・一般社団法人日本銅センターが群馬県で初めて開催した実験教室「身近な『銅』の意外なチカラ!超抗菌性能を体験しよう!!」で、プログラムの運営を行いました。

舞台となった藤岡市立東中学校では、銅シートを学校のドアの取手に設置するなどして、新型コロナウイルスなど、感染症対策として活用しています。実験教室の当日は、藤岡市立東中学校科学部員と理科好きの1~3年生の生徒33人が集結し、実験やワークショップを通して銅の新たな可能性を探りました。

また、藤岡市立東中学校は、リバネス代表取締役社長CKOの井上浄の母校です。イベントの冒頭、井上から「私もこの理科室で実験をたくさん行っていました。皆さんも自分が興味があることをとことん突き詰めてくだい!」とメッセージが送られました。


実験教室冒頭に、
リバネス井上浄から参加者たちにメッセージが送られました。

実験教室では、普段から校内で銅の「超抗菌・抗ウイルス性能」に触れている生徒に、より学びを深めてもらうために、まず銅の基本的な性質である「導電性(電気の伝わりやすさ)」と「熱伝導性(熱の伝わりやすさ)」を体験する実験が行われました。参加者は、銅、木、プラスチック、アルミニウム、真鍮(黄銅)などの材料を比較し、銅は電気・熱ともに最も通しやすいことを学びました。

次に、銅の「超抗菌性能」に関する講義と実験が行われました。銅・銅合金には、細菌などの増殖を抑える「超抗菌性能」やウイルスを不活化させる(感染性を失わせる)「抗ウイルス性能」があります。新型コロナウイルスを10分で不活化させる効果があることも、奈良県立医科大学で実施した試験(2021年)で分かっています。

実験教室では銅の「超抗菌性能」を体験するため、参加者の口腔細菌を使った「微生物培養実験」を行いました。8~9人から成る1班当たり8枚のシャーレが配布され、参加者は採取した自身の唾液の上に、銅の含有量の異なる4種類の硬貨をのせました。2~3日放置すると、銅を含有する硬貨を入れたシャーレでは、硬貨周辺の菌の繁殖が抑えられる一方、銅の含有率が0%の1円玉硬貨を入れたシャーレでは、硬貨の周りにも菌が繁殖することが確認できます。

 参加者は1円玉硬貨(銅の含有率0%)、5円玉硬貨(同60~70%)、10円玉硬貨(同95%)、100円玉硬貨(同75%)を使って実験を行いました。各シャーレに3枚ずつ硬貨を並べ、2~3日後にシャーレごとの菌の繁殖状況を確認します。

 その後、銅と環境課題の関係性の講義を経て、グループごとに銅の新しい活用方法を考えて発表する「ワークショップ」が行われました。参加者からは「粉末状にして、抗菌スプレーにする」「乾いた衣類を干すハンガーを銅製にすれば、いやな臭いを抑えられる」など、新たなアイデアが生まれました。

プログラムの最後には、銅繊維シートの開発に携わった群馬大学大学院理工学府の板橋英之教授が、銅に関する特別講演「渡良瀬川の銅の研究からコロナウイルス不活化シート?」を行い、銅の「超抗菌・抗ウイルス性能」を活用した商品開発や研究について紹介しました。

一般社団法人日本銅センターの和田正彦事務局長は「銅の新しい活用方法について、斬新なアイデアが飛び交う中で、銅には多くの可能性が秘められていることを改めて実感しました。新型コロナウイルスを10分で不活化する効果といった、銅に関する情報発信などを通じて、引き続き社会に貢献していきたいです」と述べました。

当日の参加者からは、「銅にあらゆる使い方があることを知って衝撃を受けた」「銅に対し、今まで関心がなかったが、今日の実験教室を経て興味がわいた。感染症対策に活用していきたい」などのコメントが出ました。

 

【開催概要】
日時:2022年10月10日(月・祝)13時00分~15時30分
場所:群馬県藤岡市立東中学校(群馬県藤岡市本郷786)
対象:藤岡市立東中学校科学部員と理科好きの1~3年生の生徒33人
共催:国際銅協会、一般社団法人日本銅センター
協力:藤岡市教育委員会
運営:株式会社リバネス

 

▶国際銅協会・日本銅センターのプレスリリースはこちらからご覧いただけます。http://www.jcda.or.jp/Portals/0/resource/news/gunma_jikken_22.10.10.pdf

 

▶︎本実験教室の開催は今回が2回目です。前回は、9月3日(土)、JX金属株式会社本社内の「SQUARE LAB」で実施されました。
前回の実施リリースはこちらからご覧いただけます。
https://lne.st/2022/09/07/copper_event1/

 

【団体・会社概要】
国際銅協会:国際銅協会(International Copper Association, Ltd. 略称ICA)は、世界の銅産業のために銅市場を発展させ、国連が提唱する持続可能な開発計画(SDGs)への貢献を目指す非営利団体です。世界各国の銅鉱山、製錬会社など計 30 社が会員となっており、世界の電気銅生産量の6割を網羅しています。 日本では、JX金属株式会社、三菱マテリアル株式会社、住友金属鉱山株式会社が会員となっています。

※公式ウェブサイト:https://copperalliance.org
※Antimicrobial Copper:https://www.antimicrobialcopper.com/ja/

 

一般社団法人日本銅センター:一般社団法人日本銅センターは、銅および銅合金の新規用途・技術開発を効率的に行い、銅のすぐれた特性や機能を多くの人に周知することを目的に設立された機関です。日本鉱業協会、一般社団法人日本伸銅協会、一般社団法人日本電線工業会、国際銅協会の4団体を正会員に、多くの賛助会員の協力のもと、銅の需要開発・促進に向けてさまざまな調査・研究を行なっています。このほか各種出版物の発行など、幅広い広報活動を展開しています。

※公式ウェブサイト:http://www.jcda.or.jp/

 

 

▶︎本件に関するお問合せはこちら

リバネス教育開発事業部:担当 前田
e-mail: [email protected]