検証! 町工場は研究を加速できるのか!? リバネスが新たに始める2つのチャレンジ

多くの町工場にとって、理系人材はまだまだ未知の存在。どんなニーズがあって、どんな連携ができるのか、具体的なイメージを持てない町工場も多い。そんな課題を解決すべく、リバネスでは新たに2つのチャレンジを開始する。

必要なのは、互いを理解するための仕組み

現在、多くの町工場が「世の中にどんなニーズがあるのかわからない」という課題を抱えている。モノづくりのプロフェッショナルである彼らは、ニーズさえ聞ければ、それを解決できるような製品・部品・技術を考えることができるが、そもそもニーズが見つけられない。さらに、理系人材が「何かを作りたい」と思ったときに、どこの町工場に頼めばいいのかわからない。理系人材と町工場、それぞれの理解が圧倒的に足りない。この溝をどうやって埋めるのか、そこに問題解決の糸口がある。

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ウェブサイトENG GARAGE (エンガレージ)(https://eng-ga.com/)では研究者と町工場を近づけ、「研究スピードを促進する」「実験機材の価格を低下させる」の二つをメインテーマに、墨田区の事業者紹介、共同開発の事例紹介をしています。

実験に必要なちょっとしたものを作ってくれる場所

1つ目のアプローチは、研究者からニーズを引き出し、町工場とつなげる方法。ただし、いきなり共同研究のような大きな課題を提示しても、町工場に解決できるものは少ない。だからこそ、もっと敷居を下げ、「実験に必要なちょっとしたものを作ってくれる場所」を作ろうというのがリバネスの考えだ。そんなコンセプトに基づいて、研究者が町工場に気軽に問い合わせをできるwebサイト「ENG GARAGE(エンガレージ)」をオープンする。さらに町工場のインタビュー記事や産学連携事例などを合わせて紹介することで、理系人材と町工場の溝を埋めるきっかけの場所を作るのだ。

テックベンチャー×町工場でシーズを育てる新たな仕組み

2つ目のアプローチは、大学で生まれるテックベンチャーを町工場が支援する仕組みをつくるというものだ。現在、多くの大学発ベンチャーが誕生しているが、特にモノづくり系のベンチャー企業を考えた場合、初期の試作開発までに必要な設備投資がIT系に比べて極めて大きく、成長を阻害する要因になっている。そこでリバネスが提案するのが、「町工場と一緒にシーズを育てる」というこれまでにないモデル。町工場から試作に必要な設備を借りることで初期投資を減らし、製造面でのアドバイスを受けることができる場を構築する。さらに、一時的なマッチングだけでなく、テックベンチャーを育成する専用のプログラムを提供し、事業化に必要なパートナーや投資会社とマッチングできる機会も提供する。サービスの名前は「Tech Planter」。理系人材が持つ事業の種を、町工場という肥沃な土壌で育てて成長させる。テックベンチャーの起業を考える理系人材は一度活用してみてほしい。

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テックプランターに関する詳細はウェブへ  https://techplanter.com/