〔リバネスセンシズ〕「人が集まり成長するコミュニティ=学校」を創る革命児(後編)

〔リバネスセンシズ〕「人が集まり成長するコミュニティ=学校」を創る革命児(後編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

藤田 大悟(ふじた だいご)

修士(工学)
専門分野:タンパク質工学

(聴き手:佐野 卓郎)

「科学教育」をビジネスにすることの意義に気づいた藤田さんは、その後、科学教育に関連した様々なプロジェクトを立ち上げる。それは地域を跨ぎ、分野を超えて多くの人々を巻き込みながら、現在は拡大の一途にある。そんな藤田さんを突き動かすものとは何なのか聞いてみた。

前編はこちら→ 〔リバネスセンシズ〕「人が集まり成長するコミュニティ=学校」を創る革命児(前編)

佐野:ちょっと意地悪な質問をしてもよいですか。

藤田:あ、はい。

佐野:経験の少ないプロジェクトを立ち上げると、メンバーに多くの迷惑をかけることもありますよね。

藤田:はい、メンバーの皆さんには、サポート頂いて本当にありがたく思っています。
自分で言うのもおかしいのですが、自身の興味の幅が広すぎるのかもしれません。そして、なんでも「教育」に落とし込めると思っているんです。勘違いかもしれませんが。想いのあるひとに出会うと、思わず「一緒にやりましょう」と言ってしまうんです。とりあえず、「やる」ということだけを決めて動かし始めることもあるので、メンバーには多大な迷惑をかけることもあります。
ただ、ひとに迷惑かけた分だけ、多くの経験もあります。形にするところは誰にも負けない自信が付きました。だから、その経験を今度は、私自身がメンバーに還元しなければと思っています。

佐野:お互いのことを熟知し、関係性を築くことができたメンバーが周りにいる、ということなのかもしれませんね。

藤田:私は、人を嫌いになったことがほとんどありません。いい出会いに恵まれているのかもしれません。人と何かをやるのがとても好きですし、いくらでも仲間をつくれる自信があります。「飽くなき人への好奇心」とでも言いましょうか(笑)

佐野:そんな仲間たちと、今後どんなことを仕掛けていきますか。

藤田:ひとつは、学校をつくりたいなと思います。
学校といっても建物を建てたいわけではなく、分野や年齢を超えて学び合える場所を創り出していきたいんです。私は、今まで出会った多くの人の中に、学ぶ意欲がない人はいないと考えています。みんな、何かに興味を持っている。

現在36歳なんですが、40歳になったら今まで出会ったすべての人を巻き込んで、お互いが学び合える場を創りたいと考えています。子供に伝えることを通して大人も子供から学ぶ、異分野同士が学び合う。こうした学びの循環を大切にしていきたいと思います。

 

藤田さんが放つワクワクするプロジェクトは、まさにこれから大きな山場に向けて動き出す。その情熱に、これまで出会った多くのひとが率先して引き込まれていくことでしょう。