〔リバネスセンシズ〕心理学を社会にインストールするひと(後編)

〔リバネスセンシズ〕心理学を社会にインストールするひと(後編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

江川 伊織(えがわ いおり)
修士(学術)

専門分野:性格心理学、異常心理学

(聴き手:佐野 卓郎)

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佐野:入社後はどんな仕事をしていますか?

江川:パートナーの企業とともに人材評価のプロジェクトを立ち上げています。企業側から人材評価に関する色々な課題を頂きながら、心理学を活用してアプローチしていくものです。
研究室にいたときには、企業の方に直接課題について聞くことなんてありませんでした。それが今、私は企業と心理学をつなぐ取り組みをしています。
リバネスに来て、社会に役立つような活動ができていると感じています。

佐野:入社1年目にして、江川さんの良さが活かせてますね。

江川:持っている知識を活かせているとは思います。環境にも恵まれていると思います。でも持っていないものがたくさんあって(笑)。経験や知識、スキルもまだまだ足りないし、仕事も遅いし。毎日至らなさを感じています。もっと勉強しないと。

佐野:今後は、心の研究者の力を社会にインストールしたいとのことですが、心理学は分野融合的ですよね。

江川:そうですね。心理学の社会へのインストールはぜひ進めたいと考えています。ただ、課題が不明瞭な状態で分野融合は難しいと考えます。単に分野の壁を取り払ってみせても融合することはないでしょう。明確な目的を掲げなければいけない。それをやるのは僕かもしれない。心理学が解決すべき課題、目指す世界像をもっとブラッシュアップしていかなければと考えています。
しかし、企業などの課題が直接研究者のもとに届くパスってほとんどないんです。アカデミアの方に情報が届かないと、アカデミアから解決策を企業や社会に届けるパスもできにくいように思います。あるいは、研究者が一方的なパスをつくろうとしていたり。

佐野:パスというのは、具体的には何を媒介するんですか?

江川:やっぱり、人と人とのコミュニケーションですから、直に会う必要があると思いますし、そういう場が必要だと思います。超異分野学会は良い場になるかもしれません。

佐野:心理学って、技術と違って「社会に実装されたな」っていう実感を持ちにくい気がするんですけど。

江川:わかりやすいものだとデザインなどですね。どうしたら落ちつくとか、使いやすいとか。そういうものは心理学の領域です。
あとは労働管理などもその範疇になり得ます。そういった環境と人との相互作用における課題を解決できれば、成果を実感することができると思います。
そのためには人のことをもっと知る必要がありますけどね。

佐野:なるほど。研究し甲斐のあるテーマですね。

江川:たとえば、人の行動に関する統一理論みたいなものがあるんじゃないか、って期待しちゃいます。科学からのアプローチをするとなるとですね(笑)

佐野:最後になりますが、自分自身を分析してみると、どんな人ですか?

江川:いやぁ、むずかしいですねー。自己評価と他己評価はまったく違うと思うんです。他人にはよく安定していると言われますが、私自身はいつも内心てんやわんやです。