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〔リバネスセンシズ〕人と自然の共生型社会を目指すひと(後編)

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リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

仲栄真 礁(なかえま しょう)
博士(理学)

専門分野:サンゴ生物学

(聴き手:佐野 卓郎)

→前編はこちら

佐野:仲栄真さんは、リバネスの九州事業所立ち上げにチャレンジしたことがありますよね?

仲栄真:はい、大学 3年生のときです。結果的にはうまくいきませんでしたけど。講演や研修を実施して仲間を11人集めました。大学で行った高校生対象のサイエンスショーでは会場から溢れるくらいの人が集まって。事務所も作ったりしました。

佐野:その後、琉球大学に進学してさらにサンゴの研究を深めていくんですよね?

仲栄真:沖縄に移り、沖縄でもリバネスでインターンをしました。でも修士以降は研究も忙しさを増します。私は当時、研究室は研究室、リバネスはリバネスとそれぞれに分けて考えるようにしていました。

佐野:なるほど。うまくいきましたか?

仲栄真:いえ、忙しい時ってなかなか上手くいかないんですよね。それぞれが足を引っ張り合うような。それって、どちらの活動にもよくないんです。まずは自分が何をしたいのか、何をしていきたいのかという根本的な疑問が出てきました。
そんなあるとき、沖縄の海岸の状況変化の調査に参加したことがありました。有名な研究者の先生によって40年前と30年前に2回ほど調査をやった報告があり、たまたまそれを友人が見つけたんです。再調査を30年間やっていないという事実を知った一方で、先生方は忙しい。「これは、学生がやるべきだ」と思って過去の資料を参考に写真を撮ったり、景観の違いを見たりして、海岸環境がどうかわったかを調査したんです。今では野球場になっていたり、逆に全然変わっていなかったりしたのを目の当たりにして、人は自然にどこまで踏み込むか、またどう活かすのかについて関心をもつようになりました。

佐野:それで「一般社団法人キュリオス沖縄」の設立につながっていくんですね。

仲栄真:キュリオス沖縄は博士課程を修了間近に設立しました。でも思ったよりもうまくいかない。色々と悩んでいたときに、伊地知さんから電話がかかってきたんです。「沖縄に来てるから一緒に飲もうよ」って。悩みを話したら、「リバネスで修行してみたら」と誘われました。リバネスの運営のノウハウは確かに欲しかったので、リバネスにコミットすることに決めたんです。

佐野:リバネスではどんな活動をしましたか?

仲栄真:実験教室のほかに超異分野学会琉球フォーラムをやりました。超異分野学会琉球フォーラムには農家や生産者の方も参加したのですが、皆、アントレプレナーだと知りました。農業ビジネスを立ち上げて、売上を考えて。イメージが変わりました。フォーラムの1週間後には研究者と生産者が一緒になって実証試験を始めるなどアグレッシブな状況を見て、「全然、沖縄のことをしらなかったな」と気付かされました。環境と産業や研究が緻密に結びつきを今までとは違った視点で見ることができたんです。

佐野:今後はどのようなことをしていこうと考えていますか?

仲栄真:私はこれまで沖縄の自然に関わってきました。そして同時に、観光や教育にも関わってきました。こうした経験を活かして沖縄で様々なプロジェクトを起こしていきたいと考えています。私は、故郷でもある沖縄が好きですからね。沖縄のために動きたいという想いがあるんです。
特に自然というと、「保全」か「開発」かという課題が取り上げられることがあります。でもそれって、実は両立できるのではないかと思っているんです。人と自然が共生できる社会を実現したい。リバネスやキュリオス沖縄を活用しながら、多くの研究者とともに、沖縄にこそある豊かさを創造していきたいと考えています。

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