2019.12.09 Mon

リバネス、平均年齢24歳・人口1億人を超えたフィリピンでのエコシステム構築事業を本格的に開始

株式会社リバネス（本社：東京都新宿区、代表：丸幸弘）は、フィリピンにおいて、次世代育成からテクノロジースタートアップの発掘育成、社会実装までの一連のエコシステム構築を本格的に開始いたしました。

それに先駆け、2019年12月7日、フィリピンの教育現場における教師の生産性を向上させ、生徒の保護者に安心・安全を提供する技術を開発するエデュテックスタートアップ「WELA ONLINE CORP.」（本社：フィリピン、カガヤンデオロ市　代表：John Vincent Fiel）と資本業務提携を実施することに合意いたしました。

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人口増加が続くフィリピンの教育現場では、学校1校当たりの生徒数は500〜5,000人、多いところでは教師1人当たりの担当生徒数は70人以上にのぼり、教師への負担が大きくなっています。また、フィリピンでは未だ誘拐等の事件が多発するため、保護者は自分の子供が安全に登校しているかを知る術を必要としています。これらの課題を解決するために、WELA ONLINEは、クラウド型学習指導・評価システムや、近距離無線通信による自動認識技術（RFIDタグ）を用いた登校時チェックインシステムを開発しています。このシステム上に、学内食堂のオンライン決済等、さらに多くの機能や学習コンテンツを付加することで、教師や保護者に対する価値向上に取り組んでいます。

リバネスは、2002年の創業以来、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと、未来を担う次世代に最先端の科学教育を届けるべく、産業界と連携して出前実験教室や中高生のための学会等、リアルな教育の場作りをしてきました。これまでにのべ約20万人の子どもたちに科学教育を届けています。

2014年からは、ASEAN地域でテクノロジースタートアップの発掘・育成プログラム「TECH PLANTER」を推進し、2019年8月現在、合計568のスタートアップが参加するアジア最大のエコシステムへと発展を遂げています。フィリピンにおいては、2017年よりTECH PLANTERを開始し、多くの若い起業家やスタートアップを発掘、育成しています。

WELA ONLINEは、2018年と2019年のTECH PLANTER in the PHILIPPINESのファイナリストに選出されるとともに、リバネス海外子会社のLeave a Nest Singapore Pte. Ltd.が運営する、研究開発・プロトタイピング助成制度・TECH SEED GRANTにも選出され、500 SGDを受賞しました。代表のJohn氏は、リバネスCEOの丸と同じく、学校教育の課題解決のために24歳で起業していることから、その将来性に大きな期待をかけると共に、東南アジアの他のエデュテックスタートアップとの連携も視野に入れ、今回の資本業務提携に至りました。

今後、フィリピンの学校に幅広いネットワークと社会的インフラを備えるWela Onlineとの提携により、フィリピンの教育プラットフォームに変革をもたらすとともに、フィリピンのテクノロジースタートアップとのさらなる連携を加速するための契機としてまいります。

株式会社リバネス代表取締役グループCEO　丸幸弘

「Johnに出会った時から、東南アジアでナンバーワンの起業家になると信じています。私が24歳の2002年にリバネスを立ち上げた時と同じく、Johnも24歳でWELA ONLINEを立ち上げ、学校教育の課題に取り組んでいることから、共感と共に高い期待を抱いています。教育分野において安全を届けるプラットフォームは世界でも多くのニーズがあります。我々は、今後、他の東南アジアのエデュテックスタートアップや日本のものづくり企業との連携をサポートしていきます。」