フィリピンに東南アジアにおける第3の子会社Leave a Nest Philippines, Inc.を設立
株式会社リバネスは、2021年3月10日付で、Leave a Nest Philippines, Inc.（以下、リバネスフィリピン）をフィリピンのマニラに設立したことをお知らせいたします。代表取締役には、フィリピン出身で熊本大学にて博士号を取得したYevgeny Aster Dulla（イェブジェニ・アスター・デューリア）が就任しました。リバネスフィリピンは、2010年設立のリバネスシンガポール、2013年設立のリバネスマレーシアに続いて、東南アジアにおける第3の子会社となります。
リバネスでは、2017年よりTECH PLANTER in the Phillippinsを開始し、現地政府機関や日系企業と連携しながら、現地スタートアップや起業家の支援を行って参りました*。10以上の現地大学との関係性を構築し、2019年には超異分野学会フィリピン大会を初開催、若手研究者の支援にも力を入れています。2020年にはTECH PLANTER のアラムナイである教育系スタートアップWela Onlineへ株式会社リバネスキャピタルより出資を行い、現地の中等教育機関や教員ネットワークとの接続を強化しました。また同年に、国際共同研究教育プロジェクトTsunagu Research Projectを開始し、フィリピンとシンガポール、マレーシア、日本の合計4カ国の中高生による共同研究プロジェクトを始動しています。このように、リバネスではこれまでに約5年間にわたり、フィリピンにおける教育・人材育成・研究支援・創業支援活動の実績を積み上げて参りました。
*参考：”Leave A Nest considers building startup hub in the Philippines, will focus on “real tech””
https://e27.co/leave-a-nest-considers-building-startup-hub-in-the-philippines-20170605/
代表取締役に就任したイェブは、2013年に来日し、熊本大学健康生命科学・薬科学にて博士号を取得したのち、2020年5月に株式会社リバネスに入社しました。イェブの入社に伴い、これまでのフィリピンにおける活動を事業として加速させ、現地の科学技術振興と経済発展に貢献すべく、このたびの現地子会社の設立へと至りました。
フィリピンは毎年6~7%の高い経済成長率を維持し、平均年齢が24歳と非常に若く、今後東南アジアを牽引する国のひとつと期待されています。一方で、貧困、汚職、人口過多など様々な課題も抱えており、特に、環境にまつわる課題は土壌や空気、水質環境の汚染、天然資源の濫用、自然災害等、長年にわたる根深い課題が山積しています。
そこでリバネスフィリピンは、「“Harmony between academe, industry, and government to accelerate Science and Technology education, research, and enterprise for the empowerment of each and every Filipino”」をミッションに掲げ、国内外から集めた技術を活用して、フィリピンの課題解決に向けた社会実装や事業化を支援していきます。また、こうした社会課題の解決に参加する次世代を育むとともに、若手研究者の新しいキャリア形成として雇用機会の創出を促進していきます。
今後もリバネスグループでは、東南アジアにおける事業、採用活動をますます加速し、地球貢献の実現に向けた挑戦を続けて参ります。
Leave a Nest Philippines, Inc. 代表取締役
Yevgeny Aster Dulla（イエブジェニ・アスター・デューリア）
フィリピン共和国、イロイロ州出身。2010年にフィリピン大学・ビサヤキャンパスを卒業後（学士 化学）、フィリピン大学・マニラキャンパスにて化学の講師として勤務。2013年に来日し、熊本大学・文部科学省のHIGOプログラムに進学。2015年に修士号（健康生命科学）、2018年に博士号（健康生命科学・薬科学）を取得。卒業後は、営業代表等により日本進出支援を担うビジネスコンサルティング会社イントラリンクに勤め、欧米のバイオテクノロジーや医療機器の会社の日本展開をサポートした。2020年5月より現職。教育開発事業部、創業開発事業部を歴任し、2021年よりフィリピン子会社を設立し、代表就任。
＜本件に関する問合せ＞
株式会社リバネス 経営戦略室
TEL：03-5227-4198 MAIL：[email protected]