正解が一つではない社会課題に、中高生が「エンジニアリング」で挑む8か月が始動

〜2026年度「情熱・先端 Mission-E」任命式・導入イベントを関東・北九州で開催〜

↑集合写真(上:関東、下:北九州)
日鉄エンジニアリング株式会社が主催し、株式会社リバネスが企画・運営する中高生向けのSTEAM教育プログラム「情熱・先端 Mission-E」が始動しました。11回目となる2026年度は、関東地区5校、北九州地区4校の計9校が参加。2026年7月に両地区でそれぞれ任命式・導入イベントを開催し、2027年3月の最終コンテスト・審査に向けた約8か月間のエンジニアリングプログラムがスタートしました。
社会課題を題材に、8か月間の試行錯誤に挑む「Mission-E」
生徒たちが向き合うのは、正解が一つではない社会課題です。自分たちで解決策を考え、アイデアを設計・製作によって形にし、実際に試しながら改良を重ねていきます。こうした試行錯誤を約8か月間繰り返し、翌年3月の最終コンテストに挑みます。最終コンテストでは、製作物の性能だけでなく、コンセプトや製作コスト、プレゼンテーションなども含めて総合的に評価します。
関東地区では、浮体式洋上風力発電をテーマとした「エネルギーアイランドプロジェクト」、北九州地区では、工場などから発生する廃熱の有効活用をテーマとした「エコロジープラントプロジェクト」に挑戦します。
【関東地区】エネルギーアイランドプロジェクト
「浮体式洋上風力発電」をテーマに、実物の1/250サイズの模型開発に挑戦
「浮体式洋上風力発電」をテーマとしたプロジェクトです。生徒たちは、実物の1/250サイズの浮体式洋上風力発電所の模型を開発します。2027年3月の最終コンテストでは、日本大学理工学部の水槽実験室を使用し、波や風のある環境での安定性や風車による発電量に加え、製作コストや環境面も含めた総合得点を競います。
【北九州地区】エコロジープラントプロジェクト
廃熱を「動力」と「暖房」に変え、エネルギーを有効活用する仕組みを開発
工場などから発生する廃熱の有効活用をテーマとしたプロジェクトです。生徒たちは、調理器具を一つの工場とみなし、そこから発生する廃熱を動力に変換するとともに、離れた場所にある物体を昇温させる機能の実現に挑戦します。工場本来の機能を損なうことなく、これまで利用されていなかったエネルギーをどのように有効活用するかを設計し、実機モデルを製作して検証します。
関東・北九州で任命式・導入イベントを開催
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| 任命証授与(関東) | スペシャル講義(関東) |
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| 任命証授与(北九州) | スペシャル講義(北九州) |
約8か月間の挑戦のスタートにあたり、関東・北九州の両地区で任命式・導入イベントを開催しました。
任命式では、各校の生徒たちに「Mission-E」の任命証を授与。これから社会課題の解決に挑む一人の「エンジニア」として、約8か月間の活動をスタートしました。
また、その後、日鉄エンジニアリングのエンジニアによるスペシャル講義を実施しました。実際に社会で進められているプロジェクトを題材に、エンジニアがどのように課題に向き合い、さまざまな制約条件の中で解決策を実現しているのかを紹介。実際の仕事で経験したエピソードも交えながら、エンジニアリングの面白さや、自分たちの仕事が社会を支える形や仕組みとして実現していく醍醐味が語られました。続く導入イベントでは、取り組む課題への理解を深めるため、それぞれのプロジェクトに合わせたワークショップや現場見学を実施しました。
【関東地区】浮力を学び、洋上風力発電の模型製作に挑戦
関東地区の「エネルギーアイランドプロジェクト」で挑戦するのは、浮体式洋上風力発電所の模型開発です。生徒たちは、風車による発電量だけでなく、波や風のある環境での安定性、コスト、環境面など、複数の条件を考えながら設計・製作に取り組みます。
↑ワークショップの様子
導入ワークショップでは、今後各学校で開発を進めるうえで必要となる考え方や浮力の計算方法などを実践的に学びました。
その後、学校間の交流も兼ねて学校混成チームをつくり、洋上風力発電の模型製作に挑戦。浮力を計算して模型を製作し、実際に水に浮かべて検証しました。中でもポイントとなったのが、模型全体のバランスを取ることです。計算上は成立していても、実際に形にして水に浮かべてみると思うようにいかない。各チームは、初対面のメンバーと意見を出し合いながら、模型の形状やバランスを調整し、試行錯誤を重ねました。
自分たちで考え、つくり、試すことで初めて見えてくる課題を経験した生徒たちは、それぞれに今後の開発につながる気づきやヒントを持ち帰りました。イベント後は各学校に戻り、学校単位で本格的なプロトタイプの開発に取り組んでいきます。
【北九州地区】現場を見学し、廃熱活用の可能性を考える
北九州地区の「エコロジープラントプロジェクト」では、工場などから発生する廃熱の有効活用をテーマに、エコロジープラントのプロトタイプを開発します。工場の機能を損なうことなく、これまで未利用だった廃熱をどのように別の仕事へ変換するかを考え、熱効率や開発コストなども踏まえて設計・製作に取り組みます。 
↑ワークショップの様子
導入イベントでは、これから取り組む「廃熱を利用する未来の工場」というテーマをより具体的に捉えるため、ワークショップに加えて、実際のごみ処理施設を見学しました。生徒たちは、施設内で廃熱が発生している箇所を確認するとともに、現場で働く方から、現在の技術では活用できない低温の廃熱の活用という課題について説明を受けました。日鉄エンジニアリングが建設した工場に足を運び、実際の設備を自分の目で見て、その建設・運営に関わるエンジニアの話を聞くことで、自分たちがこれから挑むテーマが、現実の社会に存在する課題とつながっていることを実感する機会となりました。
生徒たちは、それぞれの視点から「この熱をどのように活用できるだろうか」と考え、学校で始まる模型開発に向けたアイデアの種を持ち帰りました。
進化を続けるMission-E
Mission-Eでは、生徒たちが社会課題をより具体的に捉え、試行錯誤を通じてよりリアルなエンジニアリングを学べるよう、日鉄エンジニアリングとリバネスの関係者で議論を重ね、課題設定やルール、プログラム内容の改良を続けています。2026年度は、北九州地区のプロジェクトを刷新し、関東地区もより実際の開発プロセスに近い形にプログラムを変更します。
今年度も生徒たちの挑戦がスタートしました。日鉄エンジニアリングの最前線で活躍するエンジニアとリバネスのスタッフは、生徒たちのアドバイザーとなり、講義やワークショップ、学校への訪問などを通じて、生徒たちの挑戦に伴走していきます。
任命式・導入イベント実施概要
【関東地区】
エネルギーアイランドプロジェクト任命式・導入イベント
日時:2026年7月20日(月・祝)10:30〜16:00
場所:日鉄エンジニアリング株式会社 本社16階 多目的ホール
参加校:開智中学・高等学校、聖光学院高等学校、東京都立国立高等学校、東海大学京北中学高等学校、立教池袋高等学校(計5校)
【北九州地区】
エコロジープラントプロジェクト任命式・導入イベント
日時:2026年7月26日(日)11:00〜16:30
場所:日鉄エンジニアリング株式会社 北九州技術センター S館
参加校:西南女学院高等学校、筑紫女学園高等学校、福岡県立小倉高等学校、福岡舞鶴高等学校・福岡舞鶴誠和中学校(計4校)
<情熱・先端Mission-Eとは>
情熱・先端Mission-Eは、日鉄エンジニアリングが主催し、リバネスが企画・運営する、中高生向けのエンジニアリング教育プログラムです。2015年度に開始した本プログラムは、今年度で12年目を迎えます。
本プログラムでは、日鉄エンジニアリングに所属する最前線のエンジニアがアドバイザーとなり、8か月間にわたって生徒たちの挑戦に伴走します。講義やワークショップ、学校訪問などを通じて、生徒の成長を支援しています。プログラムの集大成として、翌年3月にコンテスト形式の最終審査を実施し、作品のコンセプトや性能に加え、製作コストやプレゼンテーション力なども含めて総合的に評価します。次世代のエンジニア人材の育成に寄与する取り組みとして高く評価されています。2022年度には、文部科学省主催の令和4年度「青少年の体験活動推進企業表彰」において、文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞しました(優秀賞・奨励賞を含め5年連続受賞)。さらに2025年度には、一般社団法人 学びのイノベーション・プラットフォーム主催の第2回「PLIJ STEAM・探究グランプリ」において、中高生向けSTEAM教育プログラム「情熱・先端Mission-E」の取り組みがグランプリを受賞するなど、その教育的価値と社会的意義の高さが広く認められています。
【お問い合わせ先】
株式会社リバネス
担当:岩松・橋本
[email protected]




