探究活動などの効果の可視化「ワクワク」見える化サービス

探究活動など効果の可視化する「ワクワク」見える化サービス

探究活動などの効果の可視化、非認知能力を評価する
「ワクワク」見える化サービス

リバネス教育総合研究センターでは、心理学の研究者、学校の教員と共同で、子ども達の「ワクワク」から生まれる主体的な行動こそが主体的な学びを生み出し、新しい価値を創造できる人材への成長の糸口であるという仮説を立て、2017年から学校現場と協力し、こどもの主体性や行動促進に関連する要因と介入方法に関する研究を行っています。その研究成果から見えてきた質問項目を活用し、各学校での生徒の特性や先生との関係、学校の環境について指標化しました。

「ワクワク」見える化サービスは、探究活動や、課外活動、行事など学校の様々な取り組みの中で育まれるこども一人一人の興味関心や主体性に関連する因子を見える化することで、カリキュラム改善へ繋げる測定サービスです。

何に活用できるのか?

  • クラスやコースの比較を行うことでそれぞれの生徒の特徴に基づいた授業改善の開発
  • 主体性と行動において自校の強みや改善ポイントを他校と比較する
  • 学校独自の人材育成目標と生徒の変化の照らし合わせへ使う
  • 探究活動での困難ポイントを特定、改善
  • 出身学校や性別など、生徒をクラスター化しそれぞれの介入方法を策定
  • 教員研修への活用〜生徒の測定結果を土台としてカリキュラム案の策定

活用例

  • 活用例① 普通科と特別科の特徴を比較し、それぞれの強みを可視化、サイエンスコースや国際コースと、普通科のコースの生徒の違い、普通科の強みを再認識、特別コースの良さも取り入れつつカリキュラム改善へ繋げる
  • 活用例② SSHやDXハイスクールなど特別カリキュラムの総合的な効果の指標として活用。プログラムで定めた学校独自の人材育成ゴールの既存の評価との照らし合わせとして活用
  • 活用例③ 小学校、中学校連携の基盤として測定結果を元に教員研修の実施。小学校と中学校の先生方がそれぞれデータを分析、教員研修を実施
  • 活用例④ 小学校の教員研究活動への導入。4つの小学校の先生方が自校の生徒のデータを測定、結果を比較した分析を実施
  • 活用例⑤ 探究学習の導入方法の改善へ活用。探究活動の各プロセス改善へ活かす

活動事例

生徒の特性を把握した上で、学校の独自カリキュラムの効果を可視化

ワクワク調査活用事例 学校Aの場合 結果の一部抜粋

調査の目的

学校の独自のカリキュラムを通して、探究的な学びに力をいれているが、生徒がどの程度、自ら積極的に取り組んでいるかを可視化したい。
調査対象:中学校2年生、3年生全生徒合計 280名

学校全体の研究活動の取り組みのブラッシュアップのための取り組みのばらつきを可視化

ワクワク調査活用事例 学校Bの場合 結果の一部抜粋

調査の目的

スーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、研究活動に学校全体で取り組んでいる。その効果を可視化したい。とくに、研究班ごとに研究機関に配属して研究活動を行なっているが、によって取り組み方にはらつきがあるように感じるので、その差を可視化したい。
調査対象:高校1年生、2年生、3年生全生徒合計 829名

中学校で独自プログラム導入をしたが、生徒の積極性や知的好奇心への有効性を測定したい

ワクワク調査活用事例 学校Cの場合 結果の一部抜粋

調査の目的

生徒の主体的に学びに向かう力や知的好奇心が向上しているか、またその程度の測定。特に新しく設立したコースへ、独自ブログラムの導入を始めたので上記の力量形成にどのぐらい有効であるか、ベースラインを測定したい。
調査対象:中学校1年生、2年生、3年生、高校1年生、2年生、3年生会生徒合計 1092名

調査方法と測定する指標・レポート

生徒向けにアンケートを実施して、生徒の特性、行動力、学校環境、探究活動への取り組み方などに分けた結果をまとめます。100問程度の設問は10分〜15分程度で回答可能です。基本フォーマットにある100問程度の設問では、生徒と学校の状態を以下の4つのカテゴリで測定します。

また、オリジナル調査を実施する場合は、学校の課題や実現したいことのヒアリングから実施。専門の研究者とともに独自の設問を設計し、基本フォーマットに組み込んで調査を実施します。

測定領域

  • ①生徒の価値
  • ②生徒の日頃の意識・姿勢
  • ③生徒のワクワクと主体
  • ④学校環境

測定する指標について

本サービスでは、生徒が興味関心から、主体的な行動を起こす状態には、生徒の価値観、日頃の意識・姿勢、学校環境の領域が下図のように密接に関係していることが明らかになっています。そこでこのレポートでは以下の領域別に、現状を見える化します。

本サービス(ベーシック)で出力されるレポート
(一部抜粋)

学校環境の領域

ワクワク調査レポートの例 学校環境の領域

生徒の状態の領域

ワクワク調査レポートの例 生徒の状態の領域

アンケートの概要

  • 設問数と所要時間 全21セット、89問 回答所用時間 15分〜20分程度
  • 設問項目 1)価値観 2)日頃の意識・姿勢 3)生徒の状態4)学校環境の4項目を構成する設問(複数もしくは選択制、段階形式、自由記述を組み合わたもの) 形式 Googleフォームを使ったオンライン回答。

導入校の声

実施事例紹介

越猪浩樹さん

熊本県立熊本高等学校で勤務ののち、熊本県立教育センター、 県教育委員会、 県立宇土中・宇土高校校長、県教育委員会指導局長を経て、2018年から2020年まで熊本県立熊本高等学校校長。現在、熊本県内にある伝統ある予備校熊本壺渓塾学園理事。

私は以前、「総合的な学習の時間」の実施(2003年)のために、スクールアイデンティティー(SI)が議論されていた熊本高校に勤務していました。今回「総合的な探究の時間」の実施前に同校に赴任し、当時の生徒と今の生徒の姿を重ねながら仕事をしてきました。探究を軸に、学校全体の姿を描こうとしたときに、生徒の学力や進路実績、各種全国大会出場等の可視化されたもの以外の大切なものも加味したいと考えていました。そんな時、リバネスの前田さんと出会いました。入学から卒業までの学校生活の中で、「生徒一人ひとりの多彩なチャレンジ」と教師との関係性、生徒集団と学校行事等の関係性など、大切だけれどもなかなか見えにくい側面を多面的に捉える道具はないものか?その答えが「ワクワク」研究だと思っています。

実施事例紹介

真下峯子さん

埼玉県の県立高校で理科・生物教育に取り組み、男子校での勤務も経験。県教委、県立学校教頭・ 校長を経て、大妻嵐山中学校高等学校長、2020度から昭和女子大学附属昭和小学校・中学校・高等学校校長。特に女性の社会での活躍の場を広げることを目指して、女子生徒の理系進路選択、プログラミング教育推進などを含めたSTEAM教育推進に 取り組んでいる。

子どもたちに「好奇心で輝く瞳を育てたい」と思っている私にとって、児童生徒のワクワク感をデータでキャッチできることはとてもおもしろいことだと思いました。ノーベル賞を受賞された真鍋先生も、「好奇心が原動力となった」とおっしゃるように、子どもたちの学びや活動の原動力もそこにあります。だからこそ、この調査結果で教員のどんな価値観や学校文化が生徒のワクワク感に繋がるのかを客観的に見て、教育活動見直しの視点を得ることができました。

費用

本サービスには、基本4領域を測定する「ベーシックパッケージ」と各学校の関心に応じて、独自の設問や分析を行う「カスタマイズパッケージ」がございます。それぞれのパッケージに含まれるものを以下にまとめます。

お申し込みの流れ

「ワクワク」見える化サービスご利用・お申し込みの流れ

ご相談・お申し込み

探究活動や行事、部活、ボランティア活動など、学校では、教科授業とともに、たくさんの取り組みが行われています。このプロジェクトは、従来テストで数値化していた教科知識では測りきれない資質や経験を定量的に見える化することを目的としています。最初は「ワクワクと主体的行動」の関係の解明から始まり、多くの学校との共同研究を進めるなかで、現場の先生方のご意見や知見を取り入れながら、生徒の主体的行動に関連する多くの因子を特定し、それらを測る本レポートの開発へ至りました。

私たちと一緒にワクワク研究に携わっていきたい学校、先生を募集します。ご興味がある方は、ぜひご連絡ください。

お申し込み、またはご案内希望受付フォーム

お問い合わせ

担当:株式会社リバネス
教育総合研究センター センター長 前田里美
〒162-0822  東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル6階
TEL:03-5227-4198   FAX:03-5227-4199
E-mail: [email protected]