カメレオンと宇宙船開発のつながりとは!?北海道大学

カメレオンと宇宙船開発のつながりとは!?北海道大学

今回北海道大学が開発したのは「カメレオン発行体」というもの。

カメレオンと言えば、身体の色が変わるあの生き物です。はい、これですね。

Camouflageカメレオンから色素を抽出したのか!?と、思いましたが、実際はそうではないようです。

カメレオン発行体とは、-80度〜220度までの温度検出が可能で、最高温度は300度。カメレオンという名前がついたのは、この発行体の色が、温度によって変わるという事からのようです。

Chameleon-3

 

 

宇宙開発では、宇宙船の大気圏突入時の機体表面の温度を、風洞実験でみているのですが、従来の発行体では、温度変化領域が狭く、高温で分解してしまうという問題を抱えていたんですって。

これを解決したのが新型カメレオン発行体。

希土類(レアアース)から構成される3次元ネットワーク型の ポリマー分子です。300°Cの高温にも耐えることでき,250°Cの高温でも光ることができます。レアアー スにユーロピウム(Eu)とテルビウム(Tb)という元素を同時に組み込むことで,低温域(-80°C)で は緑色,中温域ではレモン色から黄色を経てオレンジ色へ,そして高温域(200°C)では赤く輝く機能 の搭載に成功しました。この新機能により精密な温度計測が可能になり,従来よりも広い温度計測領域 を実現しました。 

と、結構ミラクルな性能を示しているようです。

このカメレオン発光体を用いることで,宇宙船開発だけでなく,超高速鉄道や自動車の設計開発にも 応用可能となります。未来かつ最先端の乗り物を設計することは極めて重要であり,その設計開発にお いて,レアアースを用いた新しいカメレオン発光体が活躍すると考えられます。 

と言われているように、今後の高速移動体の開発に活躍しそうですね。

参考:北海道大学プレスリリース