〔リバネスセンシズ〕研究者と共にワクワクを醸し出すひと(前編)

〔リバネスセンシズ〕研究者と共にワクワクを醸し出すひと(前編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

上野 裕子(うえの ゆうこ)
博士(理学)

専門分野:好熱菌・好冷菌のタンパク質の生化学的解析と結晶構造解析

(聴き手:佐野 卓郎)

上野裕子(うえの ゆうこ)さんは現在、8名のメンバーを抱える人材開発事業部の部長を任されている。インターンシップとしてリバネスに加わってから、主要なプロジェクトには悉く参画してきた。今回はそんな上野さんに話を聞いてみた。

佐野:どこでリバネスを知ったんですか?

上野:キャリア冊子『incu・be(インキュビー)』で知りました。たまたま、ラボに冊子が回ってきて。そこに掲載されていた丸・高橋両代表の対談記事を見て「これだ!」って思ったんです。
当時、私は博士後期課程1年でした。博士っていうのは、まだ誰も知らない事象を発見して世界に発信するひとですよね。博士にしかない強みや、研究者にしかできないビジネスがある・・・記事にはそう書いてあったんです。
私は研究も科学も大好きです。でも当時は研究ってすごく孤独で、ラボにずっと篭(こも)っていなければいけないと思っていました。そんな研究生活を続けていく自信がなくて。もっと外に出る仕事である「サイエンスを伝える仕事」が私には向いていると考えました。だから、就活のときは科学番組や科学雑誌などメディア系を一生懸命探していたんです。でも、なんか違うなとも感じていました。単に科学的な発見を伝えるだけでよいのか、情報として発信できればよいのか。科学を伝えて、ひとや社会がどのように変化していくのかまでを考えられるような仕事をしていきたいと考えるようになったんです。
『incu・be』の対談記事を読んで、研究者でありながら、科学を伝える仕事、そして社会に変革をもたらしていけるような場所があることを知りました。

佐野:リバネスにはどのようにしてコンタクトしたんですか?

上野:最初は SNSで、丸・高橋両代表に直接絡んでみました。そしたら、「会社説明会合宿があるから来てみたら」と返信が来たんです。
「会社説明会なのに、なんで合宿?」と疑問に思いながらも、担当者からの連絡に従って関ヶ原まで行きました。

佐野:そんなことありましたね。社員合宿を兼ねた会社説明会。あの時は確か、東京本社と大阪事業所のちょうど真ん中の距離にある関ヶ原に集まったんですよ。「天下分け目だ」とか言いながら、東vs西の色々な企画をやっていました。

上野:はい。DNA抽出実験の道具を使いながら、鬼ごっことかをやっていて。それが、初めてのリバネスです。夜は野外でバーベキューをしたり。すごく楽しくて、ここに就職しようと思いました(笑)。

佐野:仕事の内容は理解できていました?

上野:はい、一応。役員陣ともいっぱい話ができたのが、今となっては良かったなと思っています。

佐野:その後、まずはインターンから始めたということですね。参加してみてどうでしたか?

上野:そうですねぇ。当時のインターンは尖ったひとが多くて、思ったことをバンバン言うし、ディスカッションが激しかったんです。自分の考えや想いをぶつけ合って議論しながら企画をつくっていくプロセスが、今まで自分が経験した研究の中にはなくて、とても新鮮でした。
毎週のようにインターンの仲間と飲み会をして、くだらないことを話して、「あれやろう」「これやろう」と議論して、決めたらすごい速度で動き出して・・・そういうのがとても気持ち良かったんです。

佐野:インターンのときは、どんなプロジェクトに取り組んでいましたか?

上野:高校生向け科学誌『someone(サムワン)』が好きで、いっぱい関わりました。

佐野:なぜ『someone』が好きだったんですか?

上野:私は両親の仕事の都合で、小学校はアメリカでした。そこは、科学も国語も音楽も社会も、すべてが並列につながるようなカリキュラムだったんです。科目の線引きに捉われず、色々なことに想いを馳せながら受ける授業はとても楽しかったのを覚えています。『someone』は科学や社会、文化、科学者の思惑など様々なものがつながって表現されています。見た目もイラストが多くて可愛らしくて。そんな『someone』に関わってみたかったんです。

 

五感をフルに使いながら、リバネスでのインターンに取り組みはじめた上野さん。その後入社し、大きな壁を乗り越えていく。詳しくは後編にて。