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〔リバネスセンシズ〕格差を乗り越え、世界をつなぐプロジェクトを創出するひと(後編)

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リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

武田 隆太(たけだ りゅうた)
 Ph. D.

専門分野:RNA生物学、分子生物学

(聴き手:佐野 卓郎)

→前編はこちら

佐野:リバネスで心に残っているプロジェクトはなんですか?

武田:いっぱいありますよ。
1つ目は、IT系企業で行ったワークショップ型研修で、自分で初めて営業を取った仕事です。初めて「自分の仕事」と言えたのはうれしかったですね。
2つ目は、企業と一緒に行った小学生向け実験教室で、クライアントの技術や製品を踏まえた新しい企画を作り上げるものでした。そのプロジェクトで、開発とはどういうものかを知ることができました。クライアントと対話しながら、その時のベストな企画ににじり寄っていく感じは、とても難しくて苦しかったけど、非常に面白かったです。
どのプロジェクトも大体、苦しい思いをしたものの方が面白いし、学びも多かったと思います。

佐野:「リバネスグローバルブリッジ研究所」を立ち上げましたが、これはどういったものでしょうか?

武田:国境や文化圏を超えて、知識や技術、人の熱意などが流動するしくみについて研究しています。ある文化圏で問題とされている事象が、他の文化圏では身近に感じることがなく、ピンとこない。そのため、文化圏を超えてプロジェクトが広がったり行き来したりする例は少ないように思います。例えば、ある国にあるローカルな課題を解決しようと熱意を抱く人がいたとして、それがどんなに小さなプロジェクトであったとしても、文化圏や国境を超えて人が巻き込まれ、知識や技術が自由に活用されるような動きがあってよいと思うんです。今、世界中で展開している「テックプランター」に、もしかしたらそのヒントがあるのかもしれません。

佐野:今後は、どのようなことを仕掛けていきたいですか?

武田:私は、国境や文化圏を跨いだプロジェクトが、自由に立ち上がるような社会を実現していきたいと考えています。
ただ、現実世界では結構障害がありますし、甘くないですよね。様々な国を訪れてみると、身分や地位、人種、縄張り意識みたいなものがあるエリアもありますし、人間が作り出した色々な「格差」みたいなもので隔絶されている世界もあるんです。
一方で、リバネスはこれまで「格差」を埋め合わせるような活動をしてきました。一般人と研究者との間には「知識格差」と呼ばれる格差が存在しますが、リバネスはこの格差の埋め合わせを、実験教室によって実現しています。
実験教室によって研究者と一般人、子供をつないだり、テックプランターなどによって大企業とスタートアップ、町工場をつなぐなど、格差があるものを混ぜ合わせていく。離れた存在だった人たちも、やがてお互いの視点を知り、ビジョンを共有することができる。それはとても地道ですが、リバネスの活動が多くの結果を残しています。
また、こうした世界観を提示できるのは、政治家でも商人でもなく、研究者だと思うんです。特に自然科学の世界には、こうした文化的格差はほとんどないでしょう。
「格差」があって離れた存在だった人たちは、それを当たり前のこととして受け入れてきてしまったのかもしれませんが、研究者集団のリバネスであれば、きっとそこに切り込めると考えています。それに、こんなフワッとした考えを試せる会社は他にありませんからね。

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