パネルディスカッション「放棄林地を活用した畜産の実現」を開催 @超異分野学会 益田フォーラム2018(8月8日)

パネルディスカッション「放棄林地を活用した畜産の実現」を開催 @超異分野学会 益田フォーラム2018(8月8日)
パネルディスカッション
放棄林地を活用した畜産の実現

リバネスが主催する超異分野学会 益田フォーラム2018(2018年8月8日)内で、パネルディスカッション「放棄林地を活用した畜産の実現」を開催いたします。

益田フォーラム2018 WEB:https://hic.lne.st/conference/masuda2018/

 

益田市は、かつて林業が盛んな地域でしたが、中山間地域は高齢化が進み、農林業の停滞、森林や農地の荒廃、経済的視点からも色あせつつあり、集落機能の低下は深刻になっています。

本セッションでは、放棄された林地の活用法として、放牧を利用した新たな肉用牛経営を目指します。鹿児島大学 農水産獣医学域農学系 農学部 後藤貴文教授の代謝インプリンティング技術とICTを用いて、安価で良質な牛肉生産と山林の保全を実現するために、日本有数の牧場経営者や草食家畜の研究者、食肉の加工・販売を担う方々をお招きして議論を交わします。

本セッションに限らず、地域資産×研究者で生まれるプログラムをご用意しております。発表者ならびに聴講者を募集しておりますので、奮ってご参加ください。演題登録(7月23日締切)、聴講申込(7月31日締切)は、大会ウェブサイト(以下参照)にて受け付けております。

申し込み:https://hic.lne.st/conference/masuda2018/

 


パネルディスカッション放棄林地を活用した畜産の実現」

日時:2018年8月8日(水)11:00〜12:00
場所:島根県芸術文化センター グラントワ(〒698-0022 島根県益田市有明町5番15号)
最寄空港:萩・石見空港から車で約10分

<パネリスト>
鹿児島大学学術研究院 農水産獣医学域 農学系食肉科学研究分野 教授 後藤貴文 氏
株式会社松永牧場 代表取締役 松永和平 氏
岐阜大学 応用生物科学部 教授 八代田真人 氏
株式会社日山畜産 代表取締役 村上聖 氏

<オーガナイザー>
株式会社リバネス 代表取締役CEO 丸幸弘 



【登壇者紹介】

後藤貴文 氏
鹿児島大学学術研究院 農水産獣医学域 農学系食肉科学研究分野 教授

平成8 年 九州大学大学院農学研究科博士課程了。九州大学助手、准教授を経て、平成29年5月より現職。 兼任で九州大学客員教授。 平成 9 年 3月、博士(農学, 九州大学)の学位取得。家畜生体機構学を学び、その後17年間、大学牧場で勤務し、現場を活用した教育研究に従事した。専門は、大学牧場に務めた経緯から家畜生態機構学を基盤に、食肉科学、家畜栄養生理学、家畜管理学、家畜行動学およびICT畜産等、幅広く牛肉生産について研究している。九州大学ブランドビーフQBeefを開発した。生物学的に新しい概念である代謝インプリンティング理論の応用、草原や耕作放棄地等の放牧活用技術、ICTを活用した放牧管理技術およびそこで生産された牛肉のダイレクトマーケティングをパッケージとした、国土と植物資源をフル活用した新しい畜産システムについて研究を行っている。

松永和平 氏
株式会社松永牧場 代表取締役

昭和29年6月13日島根県益田市で産まれる。県立浜田商業高校を卒業後、大阪の銀行に就職するも都会になじめず田舎に帰る。その年の8月、親と共に農事組合法人松永牧場を設立。しかし経営に対する考えの違いから親には牧場をやめてもらい、昭和59年代表となる。その後、牛肉自由化に対応する為、畜種をホルスタインから交雑種、黒毛和種に変えるとともに、堆肥の製品化を進め、経営体質の強化を進めた。平成13年、日本でBSEが見つかり牛肉は大暴落。多くの人が廃業していく中、規模拡大。800頭の繁殖肥育一貫体制を新たにつくり、NHKの全国放送で話題になったが、3年で軌道にのせる。平成17年、4人の獣医が独立して、専属診療体制がととのい、食品残渣飼料化プラントや㈱メイプル牧場を設立。売電事業にも参加し、今年度は㈱浜田メイプル牧場が完成予定です。農業の六次産業化は反対で、一次産業だけで成り立つ経営をめざしていきたい。

八代田真人 氏
岐阜大学 応用生物科学部 教授

専門分野:草地畜産学および動物栄養学 地球上に豊富に存在する植物資源およびそれを食料や労働に変換できる草食動物の能力を活用した,家畜生産システムの構築を目指して研究に取り組んでいる。主にウシやヤギなどの反芻家畜の放牧を研究しており,林内放牧に関しては,100 haをこえる大規模放牧地における黒毛和種繁殖牛の栄養状態の推定と栄養管理法の確立に取り組んできた。また,近年では耕作放棄地など解消と里山の保全を目的に,ヤギの放牧による除草が,ヤギの栄養に及ぼし影響に加え,放棄地の植物種および土壌動物の種構成と多様性に及ぼす影響についても研究をしている。放牧は楽な仕事ではないし,技術的にも難しい点が多々あるが,ICT等を活用する事で,より精密な管理が可能になると考えている。人も動物も快適な環境で,暮らせる未来を目指したい。

村上聖 氏
株式会社日山畜産 代表取締役

広島県福山市生まれ。2004年国学院大学法学部法律学科卒業、株式会社大塚商会入社、2007年株式会社日山畜産入社、2016年株式会社日山畜産 代表取締役就任、2017年多摩大学大学院 MBA課程修了。現在、和牛の試食評価データベースを構築し、格付けや産地だけではない和牛の価値を消費者に伝える取組みを行っている。また国産牛肉の海外マーケット開拓にも力を入れており、タイ、台湾、シンガポール、マカオ、ミャンマー、ベトナムに輸出をしている。

【オーガナイザー紹介】

丸幸弘
株式会社リバネス 代表取締役CEO

東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。
1978年神奈川県横浜市生まれ。幼少期の4年間をシンガポールで過ごす。東京大学大学院在学中の2002年6月に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。日本で初めて、「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。現在、大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。2014年12月に東証一部に上場した株式会社ユーグレナの技術顧問をはじめ、多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わる。


お問合せ
株式会社リバネス (担当 中嶋、松原)
TEL:03-5227-4198   E-mail:[email protected]