中学生・高校生を対象とした「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に係る普及活動と意識調査業務を開始しました

中学生・高校生を対象とした「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に係る普及活動と意識調査業務を開始しました

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:高橋修一郎、以下「リバネス」)は、「中学生・高校生を対象とした「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に係る普及活動と意識調査業務」を開始しました。

 

子どもの健康と環境に関する全国調査(以下、エコチル調査)」は、2010年度より開始された全国約10万組の親子を対象とした大規模疫学調査です。国立環境研究所に全体をマネジメントする「コアセンター」を、国立成育医療研究センターに医学的支援のための「メディカルサポートセンター」を、また、日本の各地域で調査を行うため15の大学等に調査の拠点となる「ユニットセンター」を設置し、環境省と共に各関係機関が協働して実施しています。

「エコチル調査」とは「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせた用語。この言葉通り、赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から定期的に健康状態を確認し、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにするための研究を行っています。

エコチル調査は、世界的に非常に価値ある疫学調査であるにも関わらず、その内容の専門性の高さから一般の方の認知度は、必ずしも高くないのが現状です。当調査は当初胎児期から13歳に至るまでの計画でしたが、環境省の「健康と環境に関する疫学調査検討会」により、思春期以降に発症する疾病等や参加者の子どもの次の世代の子どもへの健康影響を確認するために13歳以降40歳程度まで調査を継続する方針がとりまとめられ、これを受けた環境省のエコチル調査基本計画の改定により13歳以降も調査が継続されることになりました。

この2024年度は参加者の先頭集団が中学1年生になります。そのため調査の中心を担うコアセンターでは、今後は参加者自身のエコチル調査への関心や参加意欲が重要になると考え、中高校生におけるエコチル調査の認知度向上を目指しています。

 

リバネスはこれまで中高生の研究活動を応援するプロジェクトとして、中高生のための学会「サイエンスキャッスル」や、次世代研究者の研究費「サイエンスキャッスル研究費」など、多くのプロジェクトを生み出してきました。また新指導要領の改訂により、探究活動の実施が必須となった学校現場でも、教員や生徒の活動を支援するためのコンテンツ開発や教材開発を、経済産業省の事業「未来の教室」や、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一貫としても行っています。

そこでリバネスは本事業を通してこれまでの活動で培った知識を活用し、中高生にエコチル調査の意義や疫学調査の重要性をわかりやすく伝え、エコチル調査の認知度向上と自らの健康と生活する環境に対する意識向上を図ります。そして、中高生が能動的に健康と環境に関する知識を獲得し、自ら「健康と環境をテーマに研究をしていく文化」を醸成していくことを目指します。

 

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社リバネス
教育開発事業部:河嶋
TEL:03-5227-4198/MAIL:[email protected]