鉄道の全部の駅に柵を付けられる日が来る 東京大学
鉄道駅のホーム。通勤ラッシュ時間帯は特に、ホームの端を歩くのは転落の危険性が高い。
近年では、そういった事情を鑑みて、駅のホームに柵が設けられている。
しかしこれには課題があるのです。電車は、車両編成が一様ではないのです。ドアの数が違う車両があったり、最近の東京地下鉄では、複数線の乗り入れ運行が活発で、東急線に東武線が乗り入れ運行していたりと、いろいろな車両が同じ駅を利用する事になります。
ドアの位置が違うと、既存の柵のように、ドア位置が固定して考えられている場合に対応が出来ません。その為、駅へのホーム柵の設置が進んでいませんでした。
今回東京大学の生産技術研究所が発表したのは、そもそもこの柵の開閉部分を移動してしまえというアイデアでした。
どこでも柵と名付けられたこれは、戸袋になる部分が可動式になっています。これによって到着する車両のドア部分に、開閉扉をあわせるというもの。
80万回の開閉耐久テストが完了し、2013年には商品化されるとのこと。シンプルなアイデアですが、それによる恩恵は大きそうですね。