優しくなでられることに反応する神経発見!

優しくなでられることに反応する神経発見!

テストでいい成績を取ったとき、お母さんに優しくなでられて嬉しかった。そんな思い出ありませんか?
でも、つねられると反対に嫌な気分になりますよね。
なでることもつねることも、同じように肌に与えられる刺激です。
では肌はどのようにその違いを見分けているのでしょうか?

Credit: D. Anderson lab, Caltech

絵筆でなでられるマウス。

Credit: D. Anderson lab, Caltech
絵筆でなでられるマウス。

最近、Natureという科学雑誌で、なでられたときにだけ反応する神経があることが発表されました。
これまで神経活動を調べる研究は多く行われてきたにもかかわらず、「なでられる」という快適な刺激に反応する感覚神経は、これまで発見されていませんでした。
今回、アンダーソン博士らはMRGPRB4というタンパク質を持つ神経が、快適な刺激に反応するものであることを初めて発見しました。
この神経は髄鞘を持たないという特徴をもつ感覚神経で、マウスの触覚に関わることは予想されていましたが、これまでは、その機能を調べることができませんでした。
そこで博士らは、G-CaMPタンパク質を用いたカルシウムイメージング法という新しい手法を試しました。
G-CaMPはカルシウムがあるときに強い蛍光を発します。
MRGPRB4が活性化すると、カルシウムが神経へ流入するため、蛍光の強さの変化によって神経活動を観察できると考えたのです。
この方法でMRGPRB4を持つ神経の活動を調べたところ、マウスをなでると反応し、マウスをつねっても反応しないことが分かりました。優しくなでられることが、神経にも区別されて感じ取られていることが発見された瞬間です。
今回マウスで機能が明らかになったMRGPRB4を持つ神経、実は類似のものが人間でも見つかっています。
これがマウスと同様に反応するかは今後の研究課題ですが、人間だって優しくなでられると嬉しくなりますし、きっと反応する神経があると思いますよね!

参考: http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/41730