大事なものを捨てる覚悟。
今号のインキュビーのタイトルにもある「間違っても、飛び出していく」
これって、とても大切なことだ。
人間は安定した場所、不慣れなことは基本的にしたくない。失敗したくないから、、、
とっても怠惰な生きものなのだ。自分が陥ったことのない環境へは絶対に行きたくない。
今、家や研究室にいる人に「今から無人島行って、生活してきて」って言って、実際に行動する人はまずいないだろう。(いたらよほど変人なのでもう読まなくていいです。)
だれでも、外でサバイバルするより家でぐーたらしている方が楽と感じるだろう。
しかし、この環境を捨てる覚悟がある人はとても強い。
なぜなら、普通の人と違い環境変化に適用しようとするからであり、その人の進化を促す。
この大事なものを捨てる覚悟というのは研究者は持っていると思う。
好奇心というものが怠惰に打ち勝つのだから。
趣味嗜好は人それぞれとして、外の世界はどうなっているのだろうだったり、この細胞どうなっているのだろうなど妄想をふくらませて、外界との接触を研究者は図っている。
ぼくも好奇心がある方で、高校は物理学、学部では有機学と糖鎖学、院では今まで習ったことのない病態生理学と薬学を履修した。いろんなことを学んで、一つ一つの専門力は叶わないが、様々な業界の人と話が出来るという力を手に入れた。
最初は物理学から化学に変更する時、抵抗はあったが「知りたい!」と言う気持ちのほうが強く独学で勉強した。院ではより臨床のことが「知りたい!」となり、生物を独学で勉強し受験した。
固執した考えを捨てることの大切さを知っているからこそ覚悟が必要。
大事な専門性はなくなる、しかしそれ以上の見返りがあると信じで一歩前に踏み出す。
今まであったものを捨て去り新しい何かを得た瞬間に生を感じる。
これが個性を産むのか?