宝石を手に入れる実験大公開! アコヤガイから真珠をGET〜ダイゴの大実験Part.3

宝石を手に入れる実験大公開! アコヤガイから真珠をGET〜ダイゴの大実験Part.3

こんにちは、ダイゴです。

今月からスタートした「ダイゴの大実験」も第3段。おかげさまで多くの方から、これやって!というリクエストもらっています。是非リバネスTVを登録して、コメントください。

 

さて、今回はなんと「宝石を手に入れる実験」です。

鉱物を割って手にいれるのではなく、生き物が創りだす宝石です。伊勢志摩のアコヤガイを手に入れましたので、解剖&真珠の取り出しに挑戦しました。

今回面白かったのは、真珠を取り出すだけでなく、アコヤガイの解剖をしながら、貝の体の構造を学べることです。人間と同じように、口、胃、腸、肛門、心臓、足があります! 生物の神秘ですね。

是非御覧ください!

 

どうやって真珠が作られるのか。

説明しきれなかったので解説します!

真珠を創るためには「ドブガイ」という貝を丸く削ってそれを核にします。その核に「外套膜」という殻の表面についたひだひだを少し取り付けます。「外套膜」は通常貝殻を大きくするための成分(コンキオリンというタンパク質)と炭酸カルシウムを層状に分泌します。真珠を作るときはその「外套膜」の貝に付いている側を核の内側にとりつけます。そして、アコヤガイの卵巣にいれると「外套膜」が核を覆い、そこから内側に貝殻の成分を分泌し始めます。つまり、貝殻を内側につくっている感じです。

ミクロン単位の膜がどんどんでき、それが層状にかさなっていきます。それを「巻く」を表現します。その「巻く」数が1年かけて1000くらい層になると、キラキラ輝く真珠ができあがります。

タマムシ色になるのは、それ自体が色があるのではなく、「構造色」という層の中の光の反射が原因で起こります。CDやシャボン玉が同じように輝くのと同じ原理です。

人の顔が見えるくらいの輝きができると成功のようです。成功率は大体10%くらいのようです。今回はすこし形はいびつですが、大成功でした!

 

ちなみにアコヤガイのDNAの解析は2012年に沖縄科学技術大学院大学で行われたり、形成に必要なタンパク質が2009年に解明されるなど日本が非常に貢献しています。

バイオミネラリゼーション(生物が鉱物を創る現象)の世界はまだまだ謎が一杯!