進化を続ける研究者じるしの抗体製品 CSTジャパン

進化を続ける研究者じるしの抗体製品 CSTジャパン

優れた抗体で、良いデータを得たい。抗体を使って実験をする人なら誰しも思うことだろう。Cell Signaling Technology(以下、CST)は、研究者としてこのニーズに応え続けてきた。「最高のクオリティの製品を出すことで研究者をサポートする。これがサイエンスにおける今の私の役割です」と、抗体製品への強い想いを持つ同社の抗体開発部門のリーダーのChristopher Fry氏にお話をうかがうことができた。

抗体のプロフェッショナルが集う研究所

CSTのホームページを開くと、大学でもよく見かける研究室風景を背景に研究者たちが写っている写真が次々と出てくる。この写真の人物たち、研究室を含め全て同社の研究所内部で撮られたものだというから、まさにザ・研究室という環境で研究が行われている(写真1)。「Ph.Dを持つ研究者だけでも100名以上が在籍しており、彼らを中心にしてリーダーとリサーチャーで構成されるいくつもの部門に分かれて研究開発に取組んでいます。抗体の開発・製造のほか、抗体アプリケーション開発、抗体技術開発、がん研究とカテゴリーに分かれて研究を行い、それぞれのメンバーが免疫蛍光染色の専門家、クロマチン免疫沈降の専門家といった具合に得意分野を持っていて、抗体に対して深い知識を持っていることが大きな特長です」。こう説明するFry氏自身は、入社前もあわせると20年近くエピジェネティックな転写制御研究に携わってきた。ヒストン抗体は配列の相同性が非常に高くて作るのがとても難しいという経験談を聞いていると、日頃の試行錯誤が伝わってくる。こうした経験豊かで、アカデミックの研究のトレンドを押さえている猛者たちがCSTのクオリティを高め続けてきた。

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小さなことからコツコツと

「私たちCSTのスタッフはみな研究者です。ですから、研究者に何を提供するべきかを理解しているのです」とFry氏は自信をみせる。アカデミックでの研究経験も長いスタッフがそろっているだけあって、抗体の質によるトラブルもよく理解している。それだけに、解決の糸口も把握しているというわけだ。ホームページ(https://www.cellsignal.jp/)にあるテクニカルサポートやアプリケーションには良い意味での細かさが出ている。テクニカルサポートにあるウェスタンブロット、蛍光免疫染色、免疫組織染色、フローサイトメトリー、免疫沈降の各実験についてのトラブルシュートは、単にユーザーが起こった問題を記述するよく見かける問い合わせの形をとっていない。ページを訪問したユーザーは使った抗体、サンプルの調製方法、実験方法まで細かくQ&A方式で埋めていくことになる。それに対して製品の開発・製造、品質の検証に関わったCSTの研究者が答える。ユーザーにとってこれ以上の適役はいないだろう。腕が確かなのは、彼らが出しているウェブのウェスタンブロットや顕微鏡観察の実験データ、各抗体に最適化した推奨プロトコールのひとつひとつを見ても伝わってくる。各アプリケーションの推奨希釈率、ポジティブコントロールの調製方法や、細かなFAQなど、我々が気にする細かな点にまで配慮がなされているのはさすが研究者を標榜する会社。15年にわたって製品全てでコツコツと蓄積してきた膨大な経験、ノウハウ、データという、他の会社にはないオリジナルの価値をCSTは持っている。

研究と検証で常に時代の最高を目指す

抗体開発部門リーダーでPh.Dを持つChristopher Fry氏(写真右)と クロマチン免疫沈降スペシャリストのCurtis Desilets氏(写真左)。

抗体開発部門リーダーでPh.Dを持つChristopher Fry氏(写真右)と
クロマチン免疫沈降スペシャリストのCurtis Desilets氏(写真左)。

「クオリティの高い抗体製品を作り出すための重要な点は、抗体の性能について十分に検証がなされていることです」とFry氏は強調する。抗原を使ってモノクローナル抗体をとるところからアプリケーションの開発までを自社内で行なう同社では、途中の過程でいくつもの検証が実施されている。製品候補は、特異性、細胞内局在、感度、再現性と様々な観点から評価にかけられる。例えば、特異性試験ではタンパク質の発現レベルが実証されている細胞や組織を用いた特異性試験はもちろん、ノックアウト細胞株やsiRNAでノックダウンした細胞株での特異性、タンパク質ファミリー間での交差性についても検証が行なわれる。社内基準を満たさない場合には、絶対に製品として出さないのがポリシーだ。

こうした厳しい検証に加えて、新しい技術開発にも余念がない。ウサギを利用したモノクローナル抗体作製技術XMT®

technologyや、クロマチン免疫沈降の時のDNA断片化を酵素(MNase)によって行なうSimpleChIP®Enzymatic Chromatin IPキットは成果の一例。常にその時代にあった最新の抗体技術の開発とその時に出せる最高のクオリティの抗体製品でアカデミックでの研究を推進する。CSTの研究者たちが15年にわたって提供し続けてきた価値は、蓄積された知識、技術、データとともに、これからもさらに高まり続けることだろう。抗体を使いこなすためのあらゆるノウハウが凝縮したCSTの製品は、選択肢の筆頭におくにふさわしい一品といえるのではないだろうか。

●CSTジャパン株式会社

[ 所在地 ] 〒101-0047 東京都千代田区内神田 1-6-10
[ TEL ] 03-3295-1630
[  FAX] 03-3295-1633
[ URL ]https://www.cellsignal.jp/

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