〔リバネスセンシズ〕社会を巻き込み、学校をもっともっと楽しくしたいひと(前編)

〔リバネスセンシズ〕社会を巻き込み、学校をもっともっと楽しくしたいひと(前編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

河嶋 伊都子(かわしま いつこ)
修士(農学)

専門分野:微生物学、微生物機能利用

(聴き手:佐野 卓郎)

学生時代、河嶋 伊都子(かわしま いつこ)さんは、異分野交流を行う学生団体を立ち上げなどしていた。研究が好きで、企業との共同研究の実験をする中で失敗と思われる現象から新たな発見をして、企業との新たな共同テーマを立ち上げるなどしていた。今回は、とにかく元気で、色々なことにアグレッシブに取り組む河嶋さんに話を聞いてみた。

佐野:河嶋さんはリバネスをどこで知りましたか?
河嶋:一番最初は、友人から丸さんの著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』を紹介されたことに始まります。「この会社は、河嶋にあっているんじゃないか」って。修士課程1年のちょうど就活を始めた頃でした。すぐに私と同じ筑波大学出身のリバネスメンバーを探しました。西山さんや徳江さんが筑波大学出身だと知って、 SNSでいきなりコンタクトを取ってみたりしました。

佐野:あれ?でも、河嶋さんは中途採用での入社ですから、他の会社に就職したんですよね?

河嶋:色々と悩んだんです。まだ学生でしたから、社会のことなんかよくわからないですよね。でも社会をよくしたいとか世界を変えたいとか、漠然と思うわけです。結局、大手の企業に入ってもそういった取り組みができるだろうと考えました。大手企業の方が人材にしても予算にしても、できることの規模が違いますから。

佐野:確かに、それはあるかもしれませんね。

河嶋:でも、入社してみて「やっぱり少し違うかな」と思うようになりました。もちろん、尊敬する上司や仲間もたくさんいましたし、彼らが昇進する姿を見て元気をもらえるようなこともありました。一方で、大手企業の仕組みかもしれませんが、50歳を過ぎてから部長になって、ようやく自分のビジョンに向けて動き出そうというのが、私には待てなかったんです。
再び悩んで原点に立ち戻り、もう一度やりたいことを考えていたとき「教育」というキーワードが浮かんできました。

佐野:教育に興味があったんですか?

河嶋:実は小さい頃、学校が大好きだったんです。両親が、仕事が大好きでほとんど家にいなかったので、私は家にいるよりも学校にいる方が楽しかったんだと思います。学校の先生になりたいと思ったこともありました。
その後、アフタースクールの仕事を手伝うようになり、私は科学が好きですから、そこで実験教室企画を立ち上げてひとりでやっていました。単に体験して終わりではなく、身近な現象について実験する中から、摩擦や浮力について子供たち自身で発見できるような企画です。

佐野:教育に関わってみてどうでしたか?

河嶋:たとえば科学や勉強が苦手な子供たちを何とかして変えようというのは難しいですよね。興味をもってもらうためには、そのためのきっかけや「場」をつくる必要がありますし、周りにいる大人の意識も変わっていく必要があるように感じます。時間も手間もかかるものなんだと実感しました。
それに、私ひとりでは20人の生徒を見るのが限界でした。ここで始めてビジネスの意味を知ったんです。
実験教室は確かに子供たちの科学への興味を喚起します。これを世の中に広めていくための手段としてビジネスがある。自分の目指す世界を実現するためにビジネスをするんだと考えるようになったんです。改めて、科学教育をビジネスで広げているリバネスに参画しようと心に決めました。

 

後編