【学校向け】主体性や学びに向かう力「ワクワク」見える化サービス

【学校向け】主体性や学びに向かう力「ワクワク」見える化サービス

いま、学校では、知識と技能だけではなく、主体性や行動力、社会への関心など、 学校教育における「新しい学び」へつながるさまざまな取り組みが行われています。各学校が試行錯誤を繰り返す中で、どんな取組みが効果的なのか、生徒のど のような変化に繋がっているのか、依然手探りが続いています。そこで、リバネス教育総合研究センターでは、2018年から、社会心理学者の正木郁太郎氏と共同で、ものごとへの興味関心から主体的行動につながる「ワクワク」が重要なのではないか、という仮説から出発し、全国の先生方と一緒に約4000名の生徒のデータを解析して参りました。この度のサービスはその共同研究の成果をもとに開発されたものになります。また、この研究の成果は、日本心理学会第83回大会(2019年9月)、第16回日本こども学会(2019年10月)でポスター発表を行いました。

従来テストで数値化していた教科知識では測りきれない資質や経験を定量的に見える化することを目的としたこの研究では、最初は「ワクワクと主体的行動」の関係の解明から始まり、多くの学校と共同研究を進めるなかで、生徒の主体的行動に関連する多くの因子の特定を行いました。

そしてこの度、この4年間の研究に基づき、学力偏差値では表せない学びを定量化するサービスを始動します。

 

本サービスの概要

本サービスはGoogleFormを使用したアンケート調査です。対象の生徒は、インターネットのブラウザから指定のフォームURLに接続して、アンケートの回答を行います。設問数は21問。回答所用時間は15分〜20分程度です。

 

本調査の活用方法

この調査は、探究活動や行事を含めた学校の様々な取り組みが、 生徒たちの行動や考え方にどのように影響しているかを可視化します。調査の活用方法については、調査実施前の事前ヒアリングの際に、リバネススタッフからもご提案させていただきます。例えば、以下の2つの活用方法がございます。

  1. 探究活動のプログラムを一新したタイミングなど、学校の新しい取 り組みの効果を見るために活用します。また、探究活動を通して養う生徒の主体性や行動力の推移などを参考とし、成績と合わせてプログラムや指 導方法の改善を議論するための土台として役立てます。
  2. 留学やイベントなどの行事など、特色ある取り組みの効果を見るために活用します。生徒の積極性や行動力の変化など、教科の知識に加え、学校が育成したい方向性へ近づけるための指標をとしても活用いただけます。

測定する指標について

本サービスでは、生徒が興味関心から、主体的な行動を起こす状態には、生徒の価値観、日頃の意識・姿勢、学校環境の領域が下図のように密接に関係していることが明らかになっています。そこでこのレポートでは以下の領域別に、現状を見える化します。

1)生徒の価値観の領域========
様々な物事に関心を持ち、自ら主体的に取り組む姿勢の前提になる指標

2)日頃の意識・姿勢の領域========

探究的な活動に対する興味や関心の度合いや新しいことを学びたいと思うかの指標

3)学校環境の領域========
学校環境や先生との関係性がどれだけポジティブに受け止められているかの指標

4)生徒の状態の領域========
自分が興味関心がある物事に対して、どれだけ興味関心があり、主体的に行動できているかの状態

 

 

調査対象の人数制限について

本サービスには人数制限はありません。学校単位でのお申し込みとなります。(中高一貫校は、学校(中学、高校)単位)お申し込みいただくと、人数に限らず事前と事後の合計2回の調査を受け、その結果をご覧いただくことができます。特定の学年やクラスのみの測定も可能です。

 

レポート結果について

このようなレポートへ、事前面談に基づいた各学校の関心ごとに関する解釈のポイントを1校ずつ追記した形で提出いたします。

 

共同研究者 正木郁太郎先生について

正木郁太郎先生 博士(社会心理学)
2017年、東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。博士(社会心理学)。2021年より東京女子大学 現代教養学部 心理学専攻 専任講師。企業の人材育成や組織運営について社会心理学の観点から研究をしているほか、2017年より複数の高校と連携して、教育による生徒の意識変化や成長に関する実証研究にも取り組んでいる。

お申し込み、お問い合わせ

サービスに関する詳細、お申し込みはこちらのウェブサイトからお願いいたします。
https://lne.st/business/wakwak_service/

お問い合わせはこちら:

担当:株式会社リバネス
教育総合研究センター 担当:前田
〒162-0822  東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル4階・5階
TEL:03-5227-4198   FAX:03-5227-4199
E-mail: [email protected]